有害番組
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テンプレート:国際化 有害番組(ゆうがいばんぐみ)とは、一般に、猥褻表現や暴力表現により、青少年の健全な育成に対して害を及ぼすとみなされた番組を指す言葉のこと。
PTA等の保護者団体等が、特定の番組を「有害番組」とみなし、放送事業者や放送倫理・番組向上機構に抗議・苦情を申し入れることがしばしばある。
目次
[非表示]放送倫理・番組向上機構での取組
放送倫理・番組向上機構ではこうした意見を受け、苦情の目立つ一部の番組について、下部委員会の「放送と青少年に関する委員会」(通称・青少年委員会)が放送事業者に対し文書で質問を行ったり、実際の番組を視聴して番組内容が青少年に与える内容を検討する。
その結果、青少年に対して悪影響を及ぼす可能性があり、改善が困難であると判断した場合、「委員会見解」を討議により決定し、具体的な番組名を挙げて、放送事業者及び視聴者に対して注意を喚起する。
過去においては、2000年11月に、フジテレビの「めちゃ²イケてるッ!」の1コーナー『七人のしりとり侍』と、テレビ朝日の「おネプ!」の1コーナー『ネプ投げ』において、暴力表現や猥褻表現が含まれ、青少年の健全な育成に悪影響を及ぼすとして、「問題あり」との指摘をしている。委員会見解全文
この結果、両放送事業者は、当該番組中問題があると指摘されたコーナーを中止した。
なお、放送倫理・番組向上機構がこれらの「見解公表」を行う際に、「有害番組」という表現を用いたことは現在のところ無い。
その他
上記によらないその他の有害番組については、以下の様なケースがある。
- 東京都青少年教育審議会が、2002年2月に真剣10代しゃべり場(NHK)を有害番組として指定した例がある。
- 青少年有害社会環境対策基本法案が可決された場合、政府によって有害番組が指定されてしまい、言論の自由が損なわれるとして日本民間放送連盟等が法案に反対している。