月相
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月相(げっそう、英語:lunar phase、phase of the moon)とは、月の公転によって、月面のうち輝いて見える部分が変化する様子のことである。
月面の輝く部分の形は、地球(中心で考える)から見た月と太陽のなす角度によって決まる。ただしこれでは新月で0とならないので、黄緯差は無視し、太陽と月の黄経差を月相と定義する。月相は本質的には角度であるが、月齢との比較を容易にするため、1周を360°のかわりに28に換算した値で表す。
主な月相
月齢との比較
月齢と最もよく一致させるには、平均朔望月から、1周を29.530589とすべきだが、そうしないのは、満月と半月を整数にするためである。このずれと、月の公転角速度が一定でないせいで、一般に月相と月齢は一致しない(月齢のほうが大きいことが多い)。たとえば、満月の月相は常に14だが、月齢は13.8〜15.8の範囲を変動する。
ただし、世間一般では月相と月齢の混同がしばしば見られる。