昭陵 (清)

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昭陵(しょうりょう)は、中国遼寧省瀋陽市の市街地北部にある後金の2代目、の初代皇帝である太宗ホンタイジとその妻・孝文端皇后の陵墓である。瀋陽市の北部にあることから北陵とも。陵墓、建築物などは現在でも良好な状態を残し、清朝初期の技術・建築文化の一端を知ることができる。2004年ユネスコ世界遺産明・清王朝の皇帝墓群の一部として追加登録された。規模は清の関外三陵(他の二陵は福陵永陵。)のうち最大。また現在、周囲は瀋陽で1番大きな公園・「北陵公園」となっており、自由な散策が可能である。

沿革

ホンタイジの死亡した崇徳8年(1643年)に着工し、完成をみたのは順治8年(1651年)のことである。その後康熙乾隆嘉慶の各年間にもそれぞれ多少の改築・増築工事が為されている。陵墓のみならず、城壁・建築群は清朝初期の中国東北地域の気風をよく残しているが、の陵墓をまねた部分もおおく見られる。この部分が康熙期以降の建設であると考えられている。

区画

参道と、祭りをとり行う建物が四角形の城壁で囲まれた方城と、皇帝が埋葬されている円丘を囲む円い城壁円城に分けられる。方城の床にはかつて金箔が敷き詰められていた。

関連項目

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