明大前駅
テンプレート:駅情報 明大前駅(めいだいまええき)は、東京都世田谷区松原二丁目にある、京王電鉄の駅。京王線と井の頭線の接続駅である。駅番号は両路線で個別に与えられており、京王線がKO06、井の頭線がIN08。
目次
概要
京王線、井の頭線の主要駅であり、回送列車を含めたすべての列車が停車する。京王線と井の頭線は当駅で立体交差している。
2007年5月24日に駅ビルのフレンテ明大前が開業した。これに先立ち、同年3月31日から井の頭線下りホームに出口専用改札口であるフレンテ口が供用開始された。フレンテ明大前の一部店舗は井の頭線下りホームにある。工事が開始される前はホーム中程に「無事湖」と呼ばれる池があった。
京王線と井の頭線は朝ラッシュ時において1時間あたりおよそ30本の列車が発着する。各方面のホームは1線ずつであり相互発着ができないため、停車中の列車のすぐ後ろには入線待ちの列車がいるという状態が続く。駅構内の通路やホームの一部などの幅員が狭いこともあり、乗客が集中して乗り換えに時間がかかるなど、当駅を起因とする慢性的な遅延が発生している。ラッシュ時に限らず、井の頭線では渋谷行の列車は1~3両目が常に混雑する(渋谷駅が頭端式ホームであるため)。
歴史
元々明大前駅(松原駅)は、東京山手急行電鉄の第二山手線構想の中で、山手急行との交差駅になる予定であった。そのため、駅から吉祥寺寄りにある玉川上水の水道橋の部分は、複々線(帝都電鉄=井の頭線と山手急行の4線分)のスペースが確保されており、未成線である山手急行の唯一の痕跡と言える。また、ホームの渋谷寄りにある京王線との立体交差部分も複々線分のスペースが確保されていたが、これはエレベーター設置スペースに転用された。
京王線
- 1913年(大正2年)4月15日 - 京王電気軌道の火薬庫前駅として開業。
- 1917年(大正6年) - 松原駅に改称。
- 1935年(昭和10年)2月8日 - 明大前駅に改称。
- 1944年(昭和19年)5月31日 - 東京急行電鉄(大東急)に併合。同社京王線の駅となる。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離。同社の駅となる
- 2001年(平成13年)3月27日 - ダイヤ改定により準特急が新設され、停車駅となる。
- 2013年(平成25年)2月22日 - KO 06の駅ナンバリングを導入。
井の頭線
- 1933年(昭和8年)8月1日 - 帝都電鉄の西松原駅として開業。
- 1935年(昭和10年)2月8日 - 明大前駅に改称。
- 1940年(昭和15年)5月1日 - 小田原急行鉄道に合併し、同社帝都線の駅となる。
- 1942年(昭和17年)5月1日 - 小田急電鉄が東京急行電鉄(大東急)に併合。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離し、同社井の頭線の駅となる。
- 2005年(平成17年)11月 - 井の頭線下りホームの売店が改修のため閉鎖。
- 2007年(平成19年)5月24日 - 駅ビル「フレンテ明大前」が開業。井の頭線とは下りホームのフレンテ口と接続。
- 2013年(平成25年)2月22日 - IN 08の駅ナンバリングを導入。
駅名の由来
1935年に、明治大学予科(当時)が駅の近くに移転したのに伴い、「明大前」(明治大学前)と名付けられる。名前の由来となった明治大学和泉校舎は、甲州街道を挟んで北側にある。人文・社会科学系学部の1・2年生[1]が学んでいる。
また、開業時の駅名「火薬庫前」は少々ものものしい名前だが、甲州街道(国道20号)沿いに江戸時代に徳川幕府の煙硝蔵(鉄砲・火薬などの貯蔵施設)があったことに由来する。この周辺地域では野火などの火の用心のためか、特に禁猟となっていた。明治時代になり、火薬庫は陸軍管轄になったが、あまり使われなかったようである。その後の関東大震災を機に被災した築地本願寺の墓地が当地に移転し、現在の築地本願寺和田堀廟所となっている。
駅構造
京王線、井の頭線ともに相対式ホーム2面2線を有しており、2階が京王線ホーム、1階が改札口、地下1階が井の頭線ホームの3層構造である。
エスカレーターは井の頭線下りホーム - 改札内コンコース間と井の頭線上りホーム - 京王線上りホーム間をそれぞれ連絡しており、前者は上り専用で、後者は渋谷寄りが上り専用、吉祥寺寄りが下り専用である。エレベーターは井の頭線下りホーム - 改札内コンコース間、改札内コンコース - 京王線下りホーム間、井の頭線上りホーム - 改札内コンコース - 京王線上りホーム間をそれぞれ連絡している。トイレは1階改札内にあり、2013年3月に改装された。ユニバーサルデザインの一環であるだれでもトイレも設置されている。
2001年2月には、ホームの屋根に太陽光発電システムが導入され、発電した電力を駅の電気施設に供給している。このシステムは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究[2][3]により設置したもので、最大発電容量は30キロワットである。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
京王線ホーム(2階) | |||
1 | テンプレート:Color京王線 | 下り | 調布・橋本・京王八王子・高尾山口方面 |
2 | テンプレート:Color京王線 | 上り | 笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
井の頭線ホーム(地下1階) | |||
3 | テンプレート:Color井の頭線 | 下り | 永福町・久我山・吉祥寺方面 |
4 | テンプレート:Color井の頭線 | 上り | 下北沢・渋谷方面 |
- ごく一部の列車を除き、原則として京王線と井の頭線のダイヤは接続が図られていない(ダイヤのパターンサイクルも異なる)。そのため、例えば京王線の特急・準特急と井の頭線の急行が乗り換えられるとは限らない。
- 新宿行の列車は「京王線新宿行」と案内される。これは京王線の新宿駅と京王新線の新宿駅を区別するためである。代田橋駅・笹塚駅でも同様の方法が採られている。
利用状況
2013年度の一日平均乗降人数は京王線が49,487人、井の頭線が34,558人、京王線・井の頭線乗り換えが172,881人である。[4]。
乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
京王線・ 井の頭線 乗換人員 |
1日平均 乗車人員 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
京王線 | 井の頭線 | 京王線 | 井の頭線 | 出典 | ||
1955年(昭和30年) | 16,630 | 12,394 | 40,112 | |||
1960年(昭和35年) | 21,274 | 16,990 | 61,446 | |||
1965年(昭和40年) | 29,748 | 22,359 | 86,047 | |||
1970年(昭和45年) | 31,247 | 20,822 | 102,865 | |||
1975年(昭和50年) | 34,495 | 23,171 | 121,160 | |||
1980年(昭和55年) | 31,807 | 34,261 | 141,026 | |||
1983年(昭和58年) | 38,209[5] | |||||
1985年(昭和60年) | 37,738 | 28,528 | 158,916 | |||
1990年(平成テンプレート:02年) | 41,704 | 28,500 | 167,044 | 20,795 | 14,293 | [6] |
1991年(平成テンプレート:03年) | 42,461 | 21,172 | 14,309 | [7] | ||
1992年(平成テンプレート:04年) | 20,967 | 14,058 | [8] | |||
1993年(平成テンプレート:05年) | 20,896 | 13,608 | [9] | |||
1994年(平成テンプレート:06年) | 20,726 | 13,534 | [10] | |||
1995年(平成テンプレート:07年) | 40,231 | 26,308 | 164,950 | 20,068 | 13,142 | [11] |
1996年(平成テンプレート:08年) | 19,967 | 13,129 | [12] | |||
1997年(平成テンプレート:09年) | 19,778 | 12,408 | [13] | |||
1998年(平成10年) | 19,723 | 12,090 | [14] | |||
1999年(平成11年) | 19,525 | 11,910 | [15] | |||
2000年(平成12年) | 39,559 | 24,457 | 162,660 | 19,721 | 12,121 | [16] |
2001年(平成13年) | 20,225 | 12,351 | [17] | |||
2002年(平成14年) | 20,041 | 12,093 | [18] | |||
2003年(平成15年) | 20,085 | 12,475 | [19] | |||
2004年(平成16年) | 20,197 | 12,532 | [20] | |||
2005年(平成17年) | 40,966 | 25,052 | 168,929 | 20,529 | 12,978 | [21] |
2006年(平成18年) | 41,572 | 25,300 | 171,785 | 20,770 | 13,197 | [22] |
2007年(平成19年) | 47,667 | 30,671 | 171,785 | 23,628 | 15,557 | [23] |
2008年(平成20年) | 49,607 | 32,943 | 172,530 | 24,627 | 16,682 | [24] |
2009年(平成21年) | 50,293 | 33,406 | 171,646 | 25,003 | 16,888 | [25] |
2010年(平成22年) | 50,800 | 33,716 | 169,727 | 25,255 | 17,063 | [26] |
2011年(平成23年) | 49,433 | 33,684 | 169,104 | 24,549 | 17,022 | [27] |
2012年(平成24年) | 49,647 | 34,865 | 172,727 | 24,699 | 17,605 | [28] |
2013年(平成25年) | 49,487 | 34,558 | 172,881 |
駅周辺
駅前の広場は道路の幅が狭かったため、ロータリーはない。2009年時点では進入道路の拡幅工事が完了し、アクセスの向上が図られたものの、車両用ロータリーは整備されなかった(2013年12月14日現在、コインパーキングが設置されているが、地元商店街のイベント等で閉鎖されることもあり注意が必要)。
北に明治大学和泉校舎があり、学生向けに喫茶店や文具店、ファーストフード店、安価な食堂などがあるが、駅前商店街としてはそれ程大きい規模ではない。
駅前にはタクシー乗り場がないため北側の甲州街道(国道20号線)まで出る必要がある。(だだし夜間は2台ずつ駅前にタクシーが来ることが多い。)
- 京王電鉄お忘れ物取扱所(徒歩3分)
- フレンテ明大前(駅ビル)
- 和泉給水所
- 東放学園専門学校 杉並校舎
- 明治大学和泉校舎 - 文系学部(法・政治経済・経営学部・商・文・情報コミュニケーション各学部)の教養課程で使用。
- 日本大学鶴ヶ丘高等学校
- 日本女子体育大学附属二階堂高等学校
- 日本学園中学校・高等学校
- 世田谷区役所 松原まちづくり出張所
- 世田谷明大前郵便局
- 国道20号(甲州街道)
- 首都高速4号新宿線(最寄ICは永福出入口)
- 築地本願寺和田堀廟所
ギャラリー
- 京王線明大前駅0001.jpg
京王線ホーム
- Meidaimae Suidoukyou 1.jpg
井の頭線を跨ぐ水道橋(2003年11月)
- 井の頭線明大前駅0001.jpg
井の頭線下りホーム
- Meiji University (Izumi Campus).jpg
駅名の由来である明治大学和泉校舎(2006年5月)
- Frente Meidaimae.jpg
フレンテ明大前(2010年5月)
隣の駅
- 京王電鉄
- テンプレート:Color京王線
- テンプレート:Color特急・テンプレート:Color準特急
- テンプレート:Color急行・テンプレート:Color区間急行
- テンプレート:Color快速
- 笹塚駅 (KO 04) - 明大前駅 (KO 06) - 下高井戸駅 (KO 07)
- テンプレート:Color各駅停車
- 代田橋駅 (KO 05) - 明大前駅 (KO 06) - 下高井戸駅 (KO 07)
- テンプレート:Color井の頭線
- テンプレート:Color急行
- テンプレート:Color各駅停車
- 東松原駅 (IN 07) - 明大前駅 (IN 08) - 永福町駅 (IN 09)
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:鉄道路線ヘッダー テンプレート:京王線 テンプレート:京王井の頭線
テンプレート:鉄道路線フッター- ↑ 現在は廃止された2部(夜間部)の学生は除く。
- ↑ NEDO 産業等用太陽光発電フィールドテスト事業 平成12年度テンプレート:リンク切れ
- ↑ 環境保全への取り組み 京王グループ
- ↑ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ↑ 乗降人員最高値年度
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)228ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)234ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)