日満
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日満(にちまん、1873年3月5日 - 1951年1月7日)は、大石寺第63世法主。道号は慈円。秋山姓。
略歴
- 1873年(明治6年)3月、香川県三豊郡常磐村(現観音寺市)で誕生した。
- 讃岐本門寺系の出身。
- 1931年(昭和6年)、宗祖日蓮大聖人第六百五十御遠忌局長を務める。
- 1937年(昭和12年)、宗務院総監を務める。
- 1946年(昭和21年)1月25日、61世日隆より法の付嘱を受け、大石寺第63世日満として登座。
- 1946年(昭和21年)、讃岐本門寺は、日蓮正宗に帰属した。同寺は北山本門寺と本末関係を結んでいたが、これは北山が大石寺門流であった時に結んだものであり、北山が大石寺門流の化儀を破り、色衣を着るなどして謗法を犯すことを忌避し、すでに大石寺に学ぶ習慣が定着していた。なお、大石寺門流では僧侶の衣は薄墨色と決まっており、黒衣は地獄に堕ちる姿であるとして第二祖日興上人より禁じられている。
- 1947年(昭和22年)7月、第64世日昇に法を付属。本因妙寺(正信会に占有された後、平成24年6月18日廃寺。高知県土佐郡土佐町)において隠棲した。
- 1951年(昭和26年)1月7日、77歳で御遷化(死去)した。
- 遷化の当日、弟子の河辺慈篤に「私は本日死ぬので総代を集めて欲しい」と命じ、集まった本因妙寺の総代達の唱題の中遷化したと言われる。