日本ホラー小説大賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本ホラー小説大賞(にほんホラーしょうせつたいしょう)は、KADOKAWA(社内ブランド・角川書店)とフジテレビジョンが1994年(平成6年)に「恐怖を通して人間の光と影を描こうとしている書き手のため」をコンセプトに設けた日本の文学賞。
長編部門と短編部門があり、それぞれ長編賞と短編賞が授与される。また、両部門の中でもっとも優れた作品が大賞に選出される。賞金は、大賞500万円、長編賞300万円、短編賞200万円。受賞作および優秀作は角川書店より出版される。また、フジテレビによりテレビドラマ化、映画化・ビデオ化される場合もある。
受賞作
第1回から第10回
- 第1回(1994年)
- 第2回(1995年)
- 第3回(1996年)
- 大賞 受賞作なし
- 長編賞 受賞作なし
- 佳作 「十三番目の人格(ペルソナ) ISOLA」(「ISOLA」を改題) 貴志祐介
- 長篇賞候補作「夢都伝説」妹尾俊之/「夏の想い出」小原夕奈
- 短編賞 受賞作なし
- 佳作「ブルキナ・ファソの夜」櫻沢順(橋本滋之改め)
- 短篇賞候補作「生き写し」須藤洛夜/「夏のおもいで ファントム イン サマーパラダイス」長島槇子/「ロシュフォールの箱」中澤健一
- 第4回(1997年)
- 大賞(長編)「黒い家」貴志祐介
- 長編賞「レフトハンド」中井拓志
- 長篇賞候補作「祈り」柳原慧
- 短編賞「D-ブリッジ・テープ」沙藤一樹
- 短篇賞候補作「黒く塗れ!」石田衣良/「メモリアル・オブ・昇降機」松尾智恵/「鹿尾菜」長島槇子
- 第5回(1998年)
- 大賞 受賞作なし
- 長編賞 受賞作なし
- 短編賞 受賞作なし
- 短篇賞候補作「お父さんと呼ばないでくれ」永見功平/「神楽坂隧道」妹尾俊之/「楽園王子」多崎浩一/「落ちてきた歴史」嶋田浩司/「相似形の夜」紙谷皓一/「七日でできる」田村登
- 第6回(1999年)
- 大賞(短編)「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子(岡山桃子改め)
- 長編賞 受賞作なし
- 佳作 「スイート・リトル・ベイビー」牧野修
- 長篇賞候補作「ペルソナ」藤城秀雄/「傀儡の流転」妹尾俊之/「RIVER」水樹泉
- 短編賞 受賞作なし
- 佳作「お葬式」瀬川ことび(せがわことび改め)
- 短篇賞候補作「じんせい大博覧会」桐野誠和/「闇の司」秋里光彦
- 第7回(2000年)
- 大賞 受賞作なし
- 長編賞 受賞作なし
- 短編賞 受賞作なし
- 短篇賞候補作「3日間」秋田六輝/「漂着」松本楽志/「空き缶」奈良光/「ディレクターズ・カット」高橋匠/「旅芝居怪談双六」 長島槇子
- 第8回(2001年)
- 大賞(長編)「ジュリエット」伊島りすと
- 長編賞「夏の滴」(「妙薬」を改題)桐生祐狩
- 長篇賞候補作「溺愛」湯川真/「鴉のまどろみ」保科昌彦
- 短編賞「古川」吉永達彦
- 短篇賞候補作「あとは若い者同士で」山崎康広/「浮首」壷井まさみ/「最初に母が殺された」一故晶夫
- 第9回(2002年)
- 大賞 受賞作なし
- 長編賞 受賞作なし
- 長篇賞候補作「四番町の猫屋敷」青木由孝/「りらりらん」鬼藤凛/「トリニティの息子」保科昌彦/「ワンモア・レッド・ナイトメア」荒川一信
- 短編賞 受賞作なし
- 短篇賞候補作「手首から先」道尾秀介/「冷静な女」向井貴子/「無礼講」栗本章/「人造人間キャサリン」高木宏/「水曜日、風は凪のまま」水木ゆうか
- 第10回(2003年)
- 大賞(短編)「姉飼」遠藤徹(あついすいか改め)
- 長編賞「相続人」(「怨讐の相続人」を改題)保科昌彦
- 長篇賞候補作「光 A Light」多喜本晶土/「蜥蜴」ネコ・ヤマモト(佐藤ラギ)/「ミッシングリンク」白石泉/「ヒステリックロジック」霜月景
- 短編賞「白い部屋で月の歌を」朱川湊人
- 短篇賞候補作「メタスタシス」高松葦/「虚」方波見大志/「頭蓋幻灯」松本楽志
第11回から第20回
- 第11回(2004年)
- 大賞 受賞作なし
- 長編賞 受賞作なし
- 佳作「レテの支流」早瀬乱
- 長編賞候補作「パラリシス」工藤隆史/「喉モト過ギレバ」鬼藤凛/「#104」森昭彦
- 短編賞「お見世出し」森山東
- 佳作「とくさ」福島サトル
- 短編賞候補作「四股ふんじゃって」ごとう廣/「子宮に降る雨」森田京吾/「ほとりの家」鈴木知友
- 第12回(2005年)
- 大賞(短編)「夜市(よいち)」恒川光太郎
- 長編賞「チューイングボーン」大山尚利
- 長編賞候補作「サック・アンド・シュガー」黒澤主計/「凶漢妄議」小林陽一/「サロメ後継」早瀬乱
- 短編賞「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」あせごのまん
- 短編賞候補作「蓮骨」蒼柳晋/「八月の輝き」上ノ瀬海/「魔縁」北[山壽]誠一/「子猫を食べる」小倉豊
- 第13回(2006年)
- 大賞 受賞作なし
- 長編賞「紗央里ちゃんの家」矢部嵩
- 長編賞候補作「PUNK――PUNK is UnkNown Kicks――」愛島衷/「棺」夷原一路/「おだがの うろこ譚」榊朱月
- 短編賞「サンマイ崩れ」平松次郎
- 短編賞候補作「家族ごっこ」乾優紀/「なかちゃんの卵」川谷珠子/「よめごおくり」古山由仁/「ナンバー・フォー」小松知佳
- 第14回(2007年)
- 第15回(2008年)
- 大賞(長編)「庵堂三兄弟の聖職」真藤順丈
- 長編賞「粘膜人間」(「粘膜人間の見る夢」改題)飴村行
- 長編賞候補作「トカゲのしっぽ」藤井腱司/「レディオラリアン」小杉英了/「海辺の町の少女」森川楓子
- 短編賞「生き屏風」田辺青蛙/「トンコ」雀野日名子
- 短編賞候補作「穴」如月太郎/「焦点」長柳真一
- 第16回(2009年)
- 大賞(短編)「化身」(「ヤゴ」改題)宮ノ川顕
- 長編賞「嘘神」三田村志郎(てえし改め)
- 長編賞候補作「ただし、私的利用に限る」黒岩研/「しんでいきた」小澤姿子/「蟲動」古味孝悠/「祈り虫のメタモルフォーゼ」美波凛
- 短編賞「今昔奇怪録」(「寅淡語怪録」改題)朱雀門出
- 短編賞候補作「落頭民」高橋由太/「水のない世界」長柳真一
- 第17回(2010年)
- 第18回(2011年)
- 第19回(2012年)
- 第20回(2013年)
- 第21回(2014年)