方言ニュース (ラジオ沖縄)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(方言ニュースから転送)
テンプレート:出典の明記 方言ニュース(ほうげんニュース)はラジオ沖縄で放送されているローカルニュース番組である。沖縄県沖縄本島の琉球語沖縄方言(ウチナーグチ)の首里・那覇方言で放送されているのが特徴である。
概要
現在は『ティーサージ・パラダイス』内で毎週平日13:00から放送されているが、以前は同時間帯に放送されていた『民謡の花束』とは独立して放送されていた。1998年から2001年まではCS放送の「はいさい!ラジオ506」でも放送していた。
ラジオ沖縄開局2か月後の1960年9月12日から放送されている長寿番組である。ウチナーグチを巧みに操る地元のキャスターが担当し、琉球新報の記事をもとに沖縄県内のニュース・話題を取り上げる。当初は共通語を理解できない高齢層向けに開始された番組であり、共通語の普及によって「いつかは失われるべき番組」とされていた。しかし、共通語の普及によってウチナーグチを話せない地元住民が増え、一方でウチナーグチの良さが見直されるようになった現在では、沖縄方言に触れる機会を提供する番組という目的も担っている。
長年、小那覇全人と伊狩典子の2人が担当していたが、2010年10月15日から糸数昌和が加わり、小那覇が月曜日と水曜日、伊狩が火曜日と木曜日、糸数が金曜日という分担の3人体制となった。2012年4月から水曜日も糸数の分担となったあと、小那覇は同年12月26日限り引退し、後任は上地和夫が務める[1]。
2004年10月からはインターネットの「おきなわBBTV(外部リンク)」で配信されるようになり、こちらは共通語訳を付けている。またポッドキャスティング配信も開始した。
キャスター
- 伊狩典子(いかり ふみこ、火曜・木曜担当):1982年10月~、首里方言
- 糸数昌和(いとかず まさかず、月曜・金曜担当、那覇市の金物卸商だるま商事創業者):2010年10月15日~
- 上地和夫(うえち かずお、水曜担当、国立劇場おきなわ企画制作課専門員):2013年1月9日~
過去のキャスター
- 金武良章(きん りょうしょう):放送開始~1968年3月(以後5年余中断)、首里方言
- 仲井眞元楷(なかいま げんかい、仲井眞弘多の父):1973年7月~1982年1月、那覇方言
- 大里徹(おおざと とおる)[2](新垣淑哲(あらかき よしてつ)ラジオ沖縄社長(当時)の芸名):1982年2月~9月(小那覇全人と2人で担当)、那覇方言
- 小那覇全人(おなは ぜんじん、小那覇舞天の長男):1982年2月~2012年12月26日、那覇方言と首里方言の折衷
関連項目
- ROKニュース:方言ニュースオンエア以外の時間帯に同局で放送される通常の定時ニュース番組。県内関係のニュースで琉球新報社からの記事提供協力を受ける点は同じであるが、ニュース読みは同局の社員アナウンサーが担当、当然ながら標準語で放送される。
参考文献
- ラジオ沖縄「方言ニュース」から見る沖縄方言、柴田真希、2007年
外部リンク
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ ラジオ沖縄編 『ラ・ラ・ラ、ラジオ沖縄 ♪ローカルに徹せよ』 ボーダーインク、2010年、146頁 ISBN 978-4-89982-186-1。読み方については2010年7月3日の小那覇全人による同内容の放送による。