新大阪 (新聞)

テンプレート:出典の明記 新大阪（しんおおさか）は新大阪新聞社がかつて発行していた大阪府向けの地方新聞である。

歴史

一面トップ記事はほとんどがヤクザ（広域指定暴力団　山口組）に関する記事であり、これにより部数を伸ばした。

小谷正一・足立巻一・井上義啓・ターザン山本・GKなど、まったく脈絡がないけれども、多彩かつそれぞれのジャンルを代表する逸材を輩出した。

1946年2月4日創刊。初代社長は瀬戸保太郎。当時は既存新聞の増紙よりも新興新聞に用紙が割り当てられた時期でもある。毎日新聞社が同社のダミーとして新大阪新聞社を設立し、『毎日新聞』夕刊発行の代わりに創刊したもの。毎日グループから小谷正一が派遣されて総指揮に当たった（スポーツニッポン・毎日新聞との関係の項参照）。その後、1951年に毎日新聞社から完全独立（代わりに毎日グループは競合夕刊紙『新関西』を経営することになる）。以来、関西特有の暴力団（事件物）をメインにしつつも、夕刊専売ということで特に帰宅に向かうサラリーマンに向けたお色気や風俗店情報を挿入し、これを売り物にしていた。特に、『大阪日日新聞』や『大阪スポーツ』と競争するかのように関西特有の「暴力団報道」を大々的に取り上げ、山一抗争のときには連日、抗争のニュースで埋め尽くされた。1990年に夕刊フジや日刊ゲンダイなどと同じくタブロイドサイズに変更されたが、1994年に元のブランケットサイズに戻った。しかし、兵庫県南部地震（阪神・淡路大震災）で経営が悪化し、1995年4月28日をもって日刊の新聞発行を休止。

日刊の新聞のほかに、週刊の新聞『週刊ファイト』も発行した。これは1967年に創刊された老舗かつ最古参のプロレス専門紙であり、判型はタブロイド版であった。初代編集長井上義啓の強烈な個性により、熱狂的な購買層を獲得した。実質、井上一人で32ページ以上の新聞を毎週発行していた。そのため圧倒的に利益率が高く、同社の利益のほぼ全額を稼いでいた。2006年9月27日発売の1990号で廃刊。これにより、同社の事業はほぼ消滅し、2010年12月1日に同社は解散した。

そのほか、かつては『大阪府年鑑』などを出していた。