成田空港高速鉄道
成田空港高速鉄道株式会社(なりたくうこうこうそくてつどう)は、千葉県に路線を有する第三セクター方式の鉄道会社。本社は東京都中央区東日本橋2-24-12。
概要
東日本旅客鉄道(JR東日本)成田線空港支線・成田線分岐点 - 成田空港駅8.7km、京成電鉄京成本線・駒井野信号場 - 成田空港駅間2.1km、成田空港線(成田スカイアクセス)・成田高速鉄道アクセス線接続点 - 空港第2ビル駅間7.5km[1]の線路を所有する第三種鉄道事業者である。当該区間において運行を行うJR東日本および京成電鉄は第二種鉄道事業者(上下分離方式)となっており、成田空港高速鉄道に対し線路使用料を支払い運行を行っている。なお、経緯については以下の項目を参照されたい。
経緯
成田空港への鉄道アクセスとして当初成田新幹線を建設する予定であったが、沿線住民の反対運動によって計画は頓挫し、成田市内において高架橋やトンネル、ターミナル直下の地下駅の筐体が建設されるも工事はストップとなった。 また、京成電鉄が初代・成田空港駅(現・東成田駅)へ鉄道を開業させるも、ターミナルから離れた位置のため利用者は不便を強いられた。
1988年に運輸大臣(当時)の石原慎太郎の“鶴の一声”で、成田新幹線として建設され放置状態であった施設の一部を在来線に転用することが決定し[2]、JR東日本と京成電鉄などが出資する成田空港高速鉄道が発足。1991年3月19日に開業し、空港ターミナル直下への乗り入れが実現することになった。
その後、東京都心部からのさらなる所要時間短縮を目的に、千葉ニュータウンへのアクセス鉄道として開業していた北総鉄道北総線を延伸するかたちで、成田高速鉄道アクセスが印旛日本医大駅 - 成田市土屋間の新線(成田新高速鉄道計画・Bルート)を新たに建設することになり、成田空港高速鉄道区間においてもJR成田線と並行する区間の増線工事が行われ、2010年7月17日に成田スカイアクセス(成田空港線)として新たに開業した。