徳島環状道路
徳島環状道路(とくしまかんじょうどうろ)は徳島県徳島市付近を一巡する地域高規格道路。徳島環状線とも言われる。
目次
路線
東西南北の4区間に分割されている。徳島南環状道路は国道192号支線、その他は徳島県道29号徳島環状線となっている区間が多い。
徳島北環状道路
徳島市川内町と板野郡藍住町を結ぶ。高架を持たず、徳島環状道路のうち、唯一全線が完成、供用されている。沿線にはフジグラン北島などの郊外ショッピングセンターやロードサイド店舗が数多く進出し、吉野川北岸の商業拠点となっている。
徳島東環状道路
徳島市東部を南北に結ぶ。吉野川には橋長1,291mの阿波しらさぎ大橋を架橋する。
国道11号吉野川バイパスの徳島市川内町から東進し南下、吉野川の新橋梁「阿波しらさぎ大橋」、末広道路、徳島市新浜本町からは西進、国道55号徳島南バイパス徳島市八万町大野へ至る。起点で徳島北環状道路に、終点で徳島南環状道路に接続する。東環状線とも言われる。2012年4月25日に一部区間で県道を利用して全線が暫定的につながった。
徳島南環状道路
徳島市の西部と南部を結ぶ路線である。
徳島市国府町観音寺の国道192号から鮎喰川、国道438号、徳島県文化の森総合公園などを経由し徳島市八万町大野の国道55号に至る。起点で徳島東環状道路に、終点で徳島西環状道路に接続する。延長約9.5km。混雑の激しい徳島市中心部を通過せずに県南と県西が移動できるようになる。側道の一部が供用されており国土交通省四国地方整備局の平成17年度事業発表資料によれば全線供用は2012年春を目標としていたが遅れている。南環状線とも言われる。2014年度に上八万IC - 法花IC間(2.2km)が開通予定である[1]
概要
- 起点:徳島市国府町観音寺
- 終点:徳島市八万町大野
- 延長:9.5km
- 規格:第1種第3級
- 車線数:完成 本線4車線、側道1車線(計2車線)
- 道路幅員:19.5m
- 車線幅員:3.5m
- 設計速度:80km/h
沿革
- 1985年(昭和60年)12月6日 - 都市計画決定
- 1986年(昭和61年) - 事業化
- 1989年(平成元年) - 用地着手
- 1995年(平成7年) - 工事着手
- 2000年(平成12年)4月 - 0.4㎞暫定供用(徳島市国府町延命)
- 2012年(平成24年)7月8日 - 1.1㎞暫定供用(徳島市八万町橋北から八万町大野)
- 予定
- 2014年度(平成26年度) - 上八万IC - 法花IC間(2.2km)供用開始予定
インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。側道部が先行開通している場合もある。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称。
- BS(バス停留所)のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
- (数字)は、他路線の番号。<数字>は、予定番号。
- 英略字は以下の項目を示す。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
徳島西環状道路 藍住方面 | ||||||||
観音寺IC | 国道192号 | 大野方面出入口 建設中 |
徳島県徳島市 | 国府町 | ||||
国府IC | 側道 | 建設中 | 国府町 | |||||
僧津山IC | 徳島県道21号神山鮎喰線 | 大野方面出入口 建設中 |
国府町 | |||||
上八万IC | 国道438号 | 建設中 | 上八万町 | |||||
文化の森IC | 文化の森園内 | 大野方面出入口 建設中 |
八万町 | |||||
法花IC | 観音寺方面出入口 建設中 |
八万町 | ||||||
大野IC | 国道55号徳島南バイパス | 建設中 | 八万町 | |||||
徳島東環状道路 川内方面 |
徳島西環状道路
徳島市の西部と板野郡藍住町を結ぶ路線である。
徳島市国府町観音寺の国道192号から北進し、徳島県道30号徳島鴨島線を経由し、吉野川を越えて徳島自動車道藍住IC付近に至る。国道192号から県道30号の間は側道が供用されているが、それ以外の区間は建設中または計画中である。吉野川第十堰が可動化された場合、新堰の上に当路線を通す計画もあったが、第十堰可動化が白紙撤回されたのでその案もなくなった。
徳島市と渋滞
徳島県は国道11号、国道55号、国道192号、国道438号などがすべて徳島市中心部に集まり、県北部鳴門市方面、県南部阿南市方面、県西部三好市方面の何処の方面から何処の方面へ向かうにも一般道の主要道路は徳島市を通過する道路形状である。このため徳島市内は長年激しい渋滞が発生し中心部では四国最大の交通量を記録したり自動車の排気ガスの二酸化窒素などによる大気汚染も問題となってきた。徳島環状道路はこれを緩和する効果がある。