市比野温泉
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テンプレート:日本の温泉地 市比野温泉(いちひのおんせん)は、鹿児島県薩摩川内市樋脇町市比野(旧薩摩郡樋脇郷市比野村)にある温泉。江戸時代から大衆のための湯治場として栄えた歴史を持つ。
交通アクセス
泉質
- 弱アルカリ単純泉
慢性間接・筋肉リュウマチ、神経痛神経炎などに効用があるとされる。ラドン含有量7.88。
温泉街
市比野川沿いの田園地帯に湧く温泉地で、泉源は10ヶ所とかなり多い。その周りに数件の旅館が構えるが、旅館の規模はさほど大きくなく、近郷の湯治向けという昔ながらのスタイルを守っている。また、格安の公衆浴場(薩摩川内市の市営浴場として、上之湯・下之湯の2箇所を有する)もあり、美人湯としても知られ、観光客も多く訪れる。
歴史
市比野温泉の名前の由来は、昔、市比野温泉一帯に、イチイの木が多く茂っていたことから来ている。
薩摩藩第十九代藩主、島津光久がこの近くで猟を楽しんでいたところ、いで湯を発見。光久は「これぞ天下の名泉」とばかりに、近郷の人々に多く利用させてもらえるよう、早急に湯治場を作らせたという。