山田うどん

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テンプレート:Infobox 山田うどんは、うどんを主力にする外食レストランチェーン

正式社名は、山田食品産業株式会社(やまだしょくひんさんぎょう、Yamada-udon co.,LTD )。埼玉県内を中心に関東地方1都6県で183店舗(2011年時点)[1]を展開している。

概要

かかしモチーフとなった赤いやじろべえを描いた「廻る黄色い回転看板・ポールサイン」が目印である。看板の目立つ表示は低価格のうどんであるが、メインのうどんだけでなくセットメニューも多くそば、カツ丼、かき揚げ丼など様々なものをセットでも食べられる。本社は埼玉県所沢市上安松にある。元々は麺の製造・卸売業であったが、売上向上のため工場隣接のうどん屋を開業し、そこが安値と味で評判を呼んだことが発端となってチェーン展開を開始[2]。埼玉県を地盤として郊外のロードサイド店舗を中心に直営店・フランチャイズ事業で業績を伸ばした [1]。主な食材は埼玉県入間市にある広さ4000坪のセントラルキッチン「入間工場」で製造され、関東一円の店舗に出荷される[3]。工場見学は事前予約すれば無料で可能だったが[3]東日本大震災以降は当面の間中止している[4]。一部では「ダウドン」の愛称が用いられている[5]

店舗の特徴

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山田うどん・ロードサイド店舗例
ファイル:Yamada-udon Restaurant 04.jpg
広々としたスペースを確保した駐車場

全店舗のおよそ半数が埼玉県で出店(2012年時点で92店舗[5])されている。客席50席前後の店舗が多く、街道沿いのロードサイド出店が主力で、トラック専用スペースを用意した駐車場が多い、などの特徴がある[1]

フランチャイズ店の中にはオリジナルメニューが存在したり、店舗内外装が奇抜なデザインの店、夜は居酒屋になる他、名物店主やイベント開催など個性的な店舗が存在する。

資源循環推進活動

埼玉県が推進する「みんなでマイボトル運動」の飲食店冷水無料協力店となっている[6]。これは、該当する山田うどんの店内で食事をした客がマイボトルへの給水を希望した場合、店側が無料で冷水を提供する活動である[6]

歴史

1935年(昭和10年)製麺所を創業[7][8]1953年(昭和28年)9月15日、有限会社山田製麺店を設立[7]。1964年には会社規模拡大のため工場を増築[2]。しかし、スーパーなどの販路で売上が伸び悩んだため、同年に工場の横へうどん屋「山田うどん食堂」を開店した[2]。当時、うどん1杯の一般的な価格は70円位であったが、山田うどんは半値の35円で提供し、安さとうまさで大きな人気を得た[2]。1965年4月にはフランチャイズ展開を開始し[9]、店舗数も増加していった[2]。1967年(昭和42年)5月28日、有限会社から改組・名称変更し、山田食品産業株式会社となった[7]

1980年(昭和55年)には北関東で280店舗を展開していた[2]。この時期にファミリーレストランが郊外ロードサイドを主軸とした積極的な出店で大きく成長し[10]、店舗数増加の影響を受けて山田うどんの客足は一気に減少[2]

その打開策として、ファミレスには入りづらいというブルーカラーの客層を重要視したメニューを考案[2]チャーハンカレーライスなどのご飯ものと、うどんやそばを組み合わせたボリュームのあるセットメニューを中心に構成したガッツリ路線に方針転換した[2][11]。その結果、安くてボリュームがあるという理由で売上が回復し、以後はこの路線を主体としたメニューを次々と開発していった[2]

1996年の総店舗数は213店(直営145店、フランチャイズ68店)であった[9]

1999年セントラルキッチンの「入間工場」が業界で初めて国際規格であるISO9001を取得[3]

2007年(平成19年)春メニューから約15年ぶり(消費税率変更分を除く)の値上げを実施した。最も安かったたぬきうどん(262円)が300円になるなど、各メニュー数十円程度の値上げが行われた。同時に天ぷらの具を一新。

2011年3月には、客側の価格に対する関心が更に高まっている状況に対応し客数の増加を図るため、創業以来初めて複数の商品で値下げを実施した[12]

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かかしのラーメン八潮店

ラーメン市場にも参入しており、過去には「花華詩(かかし)ラーメン」「カントリーラーメン」「ラーメン工房櫓(やぐら)」のブランド名でラーメン店も営業していたが一度撤退していた。しかし、2008年平成20年)6月、所沢市に「かかしのラーメン」をオープンして再参入した。

2012年(平成24年)7月2日 創業者・代表取締役会長の山田裕通が逝去。

メニュー

テンプレート:Main2 メニューはセットメニューが中心的存在で、他に麺・丼・一品料理・飲料などの単品メニューがあり、合計100種類以上で構成され[5][13]、季節の節目に大幅に変更・改定される傾向がある。メニューは限定して、テイクアウトを一部店舗で行っている場合もあり[14]通信販売でも購入可能[15]

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山田うどん・ポールサイン(2007年春価格改定前)

人気メニューは下記のようになっている。

  1. 天ぷらうどん・そば
  2. カレーセット
  3. チャーハンセット
  4. パンチセット
  5. かき揚丼セット
  6. ざるうどん・そば(夏場)
  • 2011年時点[1]
  1. かき揚げ丼セット
  2. かかしカレーセット
  3. パンチセット
  4. 肉どうふ丼セット
  1. かき揚げ丼セット
  2. パンチセット
  3. チャーハンセット

うどんはセントラルキッチンで予め約10分間茹でて、完全に茹で上がる一歩手前の状態に仕上げ、冷水で冷やした後に袋詰めして各店舗に出荷し、店舗内では約50秒から1分間程度茹でて完成する状態となっており、短時間で調理可能なことからメニュー提供の早さを実現している[2][5]

同店ではもつ煮を「パンチ」という表記で扱っている。この名称になった理由・経緯は、昭和50年代にもつ煮を商品化する際、名前を社内公募したが中々パンチの効いた良い名前が出ず、それなら「パンチ」をそのまま商品名に使おう、というものであった[5]

麺は通常時、うどん・そば共に種類の選択は不可であるが、期間限定でうどん「普通の麺」「平打麺」のどちらか、そば「通常の麺」「田舎風麺」のどちらか、といった麺の種類が選択可能(価格はいずれも一緒)なセールが行われたことがあった。一部店舗ではラーメンやパスタも扱っている[14]

期間限定コラボメニューでは、ピックルスコーポレーションと共同開発した「キムチサラダうどん」を2011年(平成23年)8月1日から8月31日まで発売した[16]

CM

FM NACK5文化放送で頻繁にスポットCMが流れる(文化放送CMのナレーションは野村邦丸が担当)。その末の言葉は「いらっしゃいませ。山田うどん」である。2008年平成20年)4月からはTBSラジオでも放送されるようになった。

2007年(平成19年)4月5日 - 4月15日に行われた「春のお客様感謝キャンペーン」のために、かかしが「山田うどんの歌」(アルバム「「バーンパーク」にボーナストラックとして収録)を制作発表し、それをCMや各店舗のBGMとして使用。同曲はキャンペーン終了後も引き続き使用されている。

スポーツ支援・関連活動

地元のプロバスケットボールチーム埼玉ブロンコスのオフィシャルパートナー(パンツスポンサー)である。

2006年(平成18年)に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)川崎フロンターレのオフィシャルスポンサーとなり、3月の開幕戦からピッチサイドにアドボードを掲示。同年4月からは、本拠地・等々力陸上競技場のメインスタンドに出店した。

2010年3月、埼玉スタジアム2002のコンコース内に出店した[17]

その他

  • アイキが発売したパズルゲーム『ポチッとにゃ〜』には、山田うどんのマスコットキャラをモチーフにした『くまだうどん』というキャラクターが登場する。

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:ファーストフードチェーン店テンプレート:Pref-stub
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 2011年10月16日放送『がっちりマンデー!!』(TBSテレビ/ 国道50号線でがっちりなうどん屋!
    「がっちりマンデー!!」2011年10月16日(日)放送内容 - 価格.com テレビ紹介情報
    がっちりマンデー!! 2011年10月16日(日)の番組の流れ - Yahoo! JAPANテレビ
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2011年3月9日放送『シルシルミシル』(テレビ朝日テーマ1 / 山田うどん
  3. 3.0 3.1 3.2 山田うどん 入間工場 - 入間市エリアガイド
    山田うどん 入間工場 - 三井のリハウス
  4. 入間セントラルキッチン - 山田うどん
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 2012年5月3日放送「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ)特別企画!埼玉県民になろうSP(詳細)
  6. 6.0 6.1 「みんなでマイボトル運動」協力店(現在388店舗)& ボトル販売協力店(現在4店舗) - 埼玉県
  7. 7.0 7.1 7.2 会社概要 - 山田うどん
  8. 創作麺工房「瑞萠」(山田食品産業)第91回 山田うどん(ファミレス様、覚悟せよ! 2003年5月25日)
  9. 9.0 9.1 9.2 DOPPO FC 蕎麦・うどん(1) / 山田うどん - DOPPO・独立開業お仕事情報局 2000年
  10. フードビジネスの歴史をひもとく 第1回 チェーンレストランの誕生とその勢い - マイナビ
    テンプレート:PDFlink - みずほコーポレート銀行 2009年9月30日
  11. 山田うどんを作りたい(店舗を) - @niftyデイリーポータルZ 2011年12月13日
  12. 全店舗で最大150円値下げ チェーン展開の「山田うどん」ヘッドライン) - 47NEWS埼玉新聞 2011年3月3日
  13. 13.0 13.1 山田うどん 秘密のケンミンショーで紹介 - Gerberaism 2012年5月4日
  14. 14.0 14.1 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「menu」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  15. 山田うどん工場直売
    山田うどん(工場直売) - 47CLUB
  16. 「キムチサラダうどん」発売のお知らせ - PR TIMES 2011年7月29日
  17. 埼玉名物「山田うどん」埼スタに出店! - 浦議 2010年3月10日
    山田うどん - 埼玉スタジアム2002
  18. 楽天ブックス 愛の山田うどん 廻ってくれ、俺の頭上で!!