山川千秋

山川 千秋（やまかわ ちあき、1933年9月16日 - 1988年10月9日）は、フジテレビのニュースキャスター。東京都出身。

人物

• 東京都立小山台高等学校を経て東京大学法学部・教養学部卒業後、1959年フジテレビに入社。1960年フルブライト留学生として渡米、イリノイ州のノースウエスタン大学院ジャーナリズム科で学ぶ。1968年ニューヨーク特派員、その後ロンドン特派員。この間、欧州・中東諸国を歴訪、取材。キャスターを務めた後ワシントン支局長を経て1975年2月に解説委員・兼・キャスターに復帰。

• 1970年代から80年代にかけてのフジテレビの報道部門を代表する存在となり、特に国際感覚に溢れたキャスターとして評価された。しかし、次第に声がかすれるようになり、食道癌を患っていることが判明。1988年3月限りで担当番組を降板し治療に専念の為に聖マリアンナ医科大学病院に入院。6月に手術を受けたが合併症を発症。同年9月30日付でフジテレビを定年退職し、それから間もない10月9日午前11時28分に同病院で死去（55歳没）。壮絶な闘病生活やキリスト教への入信などの様子は、山川の死後に妻との共著として出版された。

• 離婚歴があり、日本航空のスチュワーデス（山川穆子）との再婚後に二児を授かっている。このうち長男は歌手でパフォーマンスアーティストの山川冬樹[1]（1973年、特派員としてロンドン勤務中に誕生）。父・千秋が遺した音源を用いた作品も発表している。

• 40代から鬘を着用するようになる。自宅の寝室で寝るときを除いては、たとえ息子の目の前であっても外さなかったという。

現役時代の担当番組

期間		番組名	役職	備考
1977年4月4日	1979年9月28日	FNNニュースレポート23:00	キャスター
1979年10月1日	1984年1月23日	FNNニュースレポート6:00		俵孝太郎と入れ替わり
1986年4月2日	1987年3月31日	ニュース工場一本勝負
1987年4月1日	1988年2月	FNNモーニングコール		病気療養のため途中降板

著書

• 『日本人が見えてくる本 ― テレビでは話せない、もう一つの日本人論（21世紀ブックス）』（1981年、主婦と生活社）
• 『山川千秋の「キャスター自画像」』（1981年、講談社）
• 『あなたは国際派それとも ― 国境と海からの証言』（1982年、集英社）
• 『死は「終り」ではない 山川千秋・ガンとの闘い一八〇日』（1989年、文藝春秋。妻・穆子との共著）

参考文献

• 『現代日本人名録』日刊アソシエーツ

先代: -

FNNニュースレポート23:00 男性メインキャスター 初代（1977年～1979年）

次代: 俵孝太郎（1979年～1987年）