山下駅 (宮城県)
山下駅(やましたえき)は、宮城県亘理郡山元町山寺字頭無(かしらなし)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。
駅構造
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)によって被害を受けて休業中である。以下は地震発生前の状況である。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅になっている。駅舎と2・3番ホームは跨線橋で連絡している。
直営駅であるが、岩沼駅が当駅を管理する。みどりの窓口(営業時間 平日7時05分 - 19時30分、休日8時25分 - 18時45分)・自動券売機1台・簡易Suica改札機がある。以前は当駅が常磐線仙台エリアでのSuica利用可能区域の南限であったが、2009年3月14日より原ノ町駅まで利用可能となった。ただし、首都圏エリアに属するいわき駅以南の常磐線各駅までSuicaを利用して乗車することはできない。なお、2011年3月に発生した東日本大震災にともなう代行バスではSuica定期券のみ使用できる[1]。
当駅前後の線路は津波により大きな被害を受けており、撤去されている。 当駅駅舎は震災後、板が打ち付けられ立入りが出来ない状態となっていた。2013年1月15日より駅舎の解体がはじまった。2013年3月現在、既に駅舎は撤去されており、隣接のトイレが残るだけとなっている[2]。
のりば
1 | テンプレート:Color常磐線 | 休止中 |
2 | テンプレート:Color常磐線 | 休止中 |
3 | テンプレート:Color常磐線 | 休止中 |
当駅止まりの仙台発の最終列車(0時11分着)は2番線で夜間滞泊を行っていた。
利用状況
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 一日平均乗車人員 |
2000 | 1,164 |
2001 | 1,118 |
2002 | 1,070 |
2003 | 1,037 |
2004 | 1,010 |
2005 | 986 |
2006 | 964 |
2007 | 936 |
2008 | 932 |
2009 | 882 |
2010 | 851 |
2011 | 営業休止(バス代行) |
2012 | 215 |
2013 | 245 |
駅周辺
- 山元町立山下第二小学校
- 山下駅前簡易郵便局
- 山下駅南停留所(山元町町民バスぐるりん号)
当駅は山元町役場のある山下集落から東方約2kmに位置する花釜集落にあり、駅の東側を南北に走る県道38号線沿いにはイチゴ畑が広がっていることから、この道は「ストロベリーライン」と呼ばれている。
歴史
- 1949年(昭和24年)5月10日 - 日本国有鉄道の駅として開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
- 2003年(平成15年)10月26日 - ICカード「Suica」サービスが開始。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)3月5日 - 東日本旅客鉄道仙台支社が、震災前より山側に駅を移転させる計画を発表した[3]。
- 2013年(平成25年)3月16日 - 常磐線代行バスの快速便が再度全便通過に変更。[5]
当駅は1897年(明治30年)11月10日の中村駅(現在の相馬駅)~岩沼駅間開業に合わせて隣駅の坂元駅や吉田駅(現・浜吉田駅)などと共に開設される予定であったが、起工に際して日本鉄道と山下村との間に対立が生じたため、開業の時点では山下村域に駅が開設されなかった。このため、早くも翌1898年(明治31年)には地元の有志により停車場開設運動が始められ、以後繰り返し請願が行われた。この運動は第二次世界大戦により一時中断したものの、敗戦後の1946年(昭和21年)に請願が再開され、1948年(昭和23年)6月に着工が決定した。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color常磐線
関連項目
脚注
- ↑ 代行バスのご案内JR東日本仙台支社
- ↑ 止まらぬ人口流出、駅舎がなくなった(震災取材ブログ)@宮城・山元 日本経済新聞2013年5月6日
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink