東武鉄道夜行列車
東武鉄道夜行列車(とうぶてつどうやこうれっしゃ)では、東武鉄道が運行している夜行列車、夏季に運行される尾瀬夜行(おぜやこう)と冬季に運行されるスノーパルについてまとめて解説する。
なお、列車名に浅草駅出発時刻を付して「尾瀬夜行23:55」(おぜやこうニーサン・ゴーゴー)、「スノーパル23:55」( - ニーサン・ゴーゴー)と名乗る場合があり、東武鉄道及び東武トラベルでもそのように案内される。但し、運行時間はダイヤ改正毎に変更されるため、時刻を付さない形でも通用する。
年末年始の終夜臨を除くJR以外では日本で唯一自社による夜行列車[1]である。
概要
いずれも下りのみの運転で、浅草駅を金・土曜日および休日前日の23時55分に出発し、野岩鉄道会津高原尾瀬口駅に尾瀬夜行は翌3時18分、スノーパルは翌5時18分に到着する。停車駅は北千住駅・新越谷駅・春日部駅のみだが、スノーパルは、会津鬼怒川線内除雪のため新藤原駅にも停車する。なお、時刻は2013年度現在のものである。
販売方法は連絡バス乗車券やスキー場施設利用券等とセット販売が基本である。申し込みは当日の17時までで、あらかじめ東武トラベル等への申し込みが必要である。列車種別は、以前は使用車両によって急行または快速急行であったが、2001年より300系を使用しており、2005年度までは急行として、2006年度より特急と列車種別が固定されている。全席座席指定である。
尾瀬夜行
基本的に5月末から10月中旬の金・土曜日および休日前日に運行される。会津高原尾瀬口駅で4時00分発尾瀬(沼山峠)行きのバスに接続するが、その際バスが出発するまで電車内で過ごすことができる。2010年度は片道での利用ができなくなり、復路(東武鉄道経由または関越交通高速バス経由)とのセット販売のみとなったが、2011年度から再び片道での利用が出来るようになった。
スノーパル
基本的に12月末から3月中旬の金・土曜日および休日前日に運行される。車内で仮眠を取った後、会津高原・たかつえスキーリゾート&ホテルズ、会津高原だいくらスキー場行きのバスに接続する。
沿革
- 1955年(昭和30年)7月2日 浅草駅~東武日光駅間運行の「日光山岳夜行」の運行開始。
- 1956年(昭和31年)6月9日 浅草駅~上毛電気鉄道中央前橋駅間運行の「赤城夜行」運行開始。
- 当時、同区間を運行する「こうづけ」号があったことから、これとセットして運行された。
- 1967年(昭和42年)11月11日 「赤城夜行」運行終了。
- 1986年(昭和61年)12月27日 現行の「スノーパル」運行開始。運行当初は6050系により快速急行列車扱い。
- 1987年(昭和62年)5月 現行の「尾瀬夜行」運行開始。種別は快速急行列車扱い。
- 1996年(平成8年) 「日光山岳夜行」の使用車両を、6050系電車から300・350系に変更し、急行列車扱いとする。
- 1997年(平成9年) 北千住駅停車開始。
- 1998年(平成10年) 「日光山岳夜行」運行終了。
- 2001年(平成13年)12月 「スノーパル」の使用車両を6050系から300・350系に変更し、急行列車扱いとする。
- 2002年(平成14年)5月 「尾瀬夜行」の使用車両を6050系から300・350系に変更し、急行列車扱いとする。
- 2002年(平成14年)12月 「スノーパル」新越谷駅停車開始。
- 2003年(平成15年)5月 「尾瀬夜行」新越谷駅停車開始。
- 2005年(平成17年)6月 「尾瀬夜行」に女性専用車両設定開始。同年12月より運行の「スノーパル」にも女性専用車両の設定を行う。また、毛布の全席貸与を行う。
- 2006年(平成18年)6月 同年3月のダイヤ改正に伴う種別の変更により、「尾瀬夜行」は特急列車へ扱いを変更する。同年12月より運行の「スノーパル」も特急列車へ扱いを変更。また、空気枕のプレゼントサービスを開始。
脚注
関連項目
外部リンク
- 東武鉄道ポータルサイト
- 尾瀬夜行23:55 - 「尾瀬夜行」特設サイト
- 「尾瀬夜行23:55」で東京から10℃涼しい尾瀬へ! - 「尾瀬夜行」2012年運転分の案内チラシ
- スノーパル23:55 - 「スノーパル」特設サイト
- スキー・スノーボード専用夜行列車“スノーパル23:55”を運転します - 2012年冬季運転分リリース文書《2012年11月29日付け発出》
- 尾瀬夜行23:55 - 「尾瀬夜行」特設サイト
- 野岩鉄道 - 乗り入れ先である野岩鉄道のWebサイト