東武鉄道夜行列車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
尾瀬夜行から転送)
移動先: 案内検索

東武鉄道夜行列車(とうぶてつどうやこうれっしゃ)では、東武鉄道が運行している夜行列車、夏季に運行される尾瀬夜行(おぜやこう)と冬季に運行されるスノーパルについてまとめて解説する。

なお、列車名に浅草駅出発時刻を付して「尾瀬夜行23:55」(おぜやこうニーサン・ゴーゴー)、「スノーパル23:55」( - ニーサン・ゴーゴー)と名乗る場合があり、東武鉄道及び東武トラベルでもそのように案内される。但し、運行時間はダイヤ改正毎に変更されるため、時刻を付さない形でも通用する。

年末年始の終夜臨を除くJR以外では日本で唯一自社による夜行列車[1]である。

概要

いずれも下りのみの運転で、浅草駅を金・土曜日および休日前日の23時55分に出発し、野岩鉄道会津高原尾瀬口駅に尾瀬夜行は翌3時18分、スノーパルは翌5時18分に到着する。停車駅は北千住駅新越谷駅春日部駅のみだが、スノーパルは、会津鬼怒川線内除雪のため新藤原駅にも停車する。なお、時刻は2013年度現在のものである。

販売方法は連絡バス乗車券やスキー場施設利用券等とセット販売が基本である。申し込みは当日の17時までで、あらかじめ東武トラベル等への申し込みが必要である。列車種別は、以前は使用車両によって急行または快速急行であったが、2001年より300系を使用しており、2005年度までは急行として、2006年度より特急と列車種別が固定されている。全席座席指定である。

尾瀬夜行

ファイル:Ozeyakou ozeguchi.jpg
会津高原尾瀬口駅に到着した「尾瀬夜行」(右)

基本的に5月末から10月中旬の金・土曜日および休日前日に運行される。会津高原尾瀬口駅で4時00分発尾瀬沼山峠)行きのバスに接続するが、その際バスが出発するまで電車内で過ごすことができる。2010年度は片道での利用ができなくなり、復路(東武鉄道経由または関越交通高速バス経由)とのセット販売のみとなったが、2011年度から再び片道での利用が出来るようになった。

スノーパル

基本的に12月末から3月中旬の金・土曜日および休日前日に運行される。車内で仮眠を取った後、会津高原・たかつえスキーリゾート&ホテルズ会津高原だいくらスキー場行きのバスに接続する。

沿革

ファイル:Tobu-Express"Kirifuri".JPG
東武350系
(2007年8月19日 / 姫宮)
  • 1955年(昭和30年)7月2日 浅草駅~東武日光駅間運行の「日光山岳夜行」の運行開始。
  • 1956年(昭和31年)6月9日 浅草駅~上毛電気鉄道中央前橋駅間運行の「赤城夜行」運行開始。
    当時、同区間を運行する「こうづけ」号があったことから、これとセットして運行された。
  • 1967年(昭和42年)11月11日 「赤城夜行」運行終了。
  • 1986年(昭和61年)12月27日 現行の「スノーパル」運行開始。運行当初は6050系により快速急行列車扱い。
  • 1987年(昭和62年)5月 現行の「尾瀬夜行」運行開始。種別は快速急行列車扱い。
  • 1996年(平成8年) 「日光山岳夜行」の使用車両を、6050系電車から300・350系に変更し、急行列車扱いとする。
  • 1997年(平成9年) 北千住駅停車開始。
  • 1998年(平成10年) 「日光山岳夜行」運行終了。
  • 2001年(平成13年)12月 「スノーパル」の使用車両を6050系から300・350系に変更し、急行列車扱いとする。
  • 2002年(平成14年)5月 「尾瀬夜行」の使用車両を6050系から300・350系に変更し、急行列車扱いとする。
  • 2002年(平成14年)12月 「スノーパル」新越谷駅停車開始。
  • 2003年(平成15年)5月 「尾瀬夜行」新越谷駅停車開始。
  • 2005年(平成17年)6月 「尾瀬夜行」に女性専用車両設定開始。同年12月より運行の「スノーパル」にも女性専用車両の設定を行う。また、毛布の全席貸与を行う。
  • 2006年(平成18年)6月 同年3月のダイヤ改正に伴う種別の変更により、「尾瀬夜行」は特急列車へ扱いを変更する。同年12月より運行の「スノーパル」も特急列車へ扱いを変更。また、空気枕のプレゼントサービスを開始。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. テンプレート:PDFlinkテンプレート:リンク切れ

関連項目

外部リンク

テンプレート:現存する夜行列車