宮ヶ瀬湖
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宮ヶ瀬湖(みやがせこ)は東丹沢にある宮ヶ瀬ダム建設によってできたダム湖である。神奈川県愛甲郡愛川町、同郡清川村、相模原市緑区の3市町村にまたがる。
宮ヶ瀬ダムは中津川をせき止め2000年12月に完成したが、宮ヶ瀬湖自体は宮ヶ瀬ダム完成前の試験湛水によって1998年にできていた。
利用
宮ヶ瀬湖の水は生活用水、農業用水、工業用水などとして主に神奈川県に供給されている。上水道は横浜市・川崎市・横須賀市等神奈川県全体の2/3の地域、県人口の90%に供給している。
観光
宮ヶ瀬湖は周囲の景観の調和、歴史的価値などの観点から評価され、神奈川県では丹沢湖と並び「ダム湖百選」(財団法人ダム水源地環境整備センターより)に認定されている。
湖周辺は美しい景観が望めるスポット、アミューズメント施設などが整備されており、また大規模な駐車場も整備され、自家用車での来訪者が多い。宮ヶ瀬湖畔地区に植えられているもみの木は毎年12月になると装飾され、クリスマスツリーとして来訪者の目を楽しませる。
ダムサイトでは、水とエネルギー館(無料)の他、ダム建設で用いられたインクライン(incline)が観光用に運転されている。
ダムサイトと鳥居原地区、水の郷地区を結ぶ遊覧船が就航している。
また、土日祝日に限り、無料シャトルバスが宮ヶ瀬、宮の平、宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館、高取山ハイキングコース入口、愛川大橋、県立あいかわ公園、鳥居原ふれあいの館の計7ヶ所を巡回運行している。運行数は6周/日だが逆向きの巡回便はないため、利便性は劣る。
交通 (宮ヶ瀬水の郷まで)
- 自家用車
国道412号半原小学校入口交差点から宮ヶ瀬方面へ。
- 小田急線本厚木駅から、神奈中バス・厚20、厚21 宮ヶ瀬行に乗車、終点で下車。
- 横浜線橋本駅から、神奈中バス・橋07 鳥居原ふれあいの館行に乗車、終点で下車、県道64号線沿いに徒歩20分。
- 宮ヶ瀬 - 鳥居原間は上記の方法で徒歩連絡可能。
周辺道路
宮ヶ瀬湖の周りは現在神奈川県道64号伊勢原津久井線、神奈川県道70号秦野清川線、神奈川県道514号宮ヶ瀬愛川線、宮ヶ瀬北岸林道が囲むように通っている。北岸林道は日中のみ通行可能で、夜間(午後7時から翌朝7時まで)は通行止めである。また南岸に、県道64号の土山峠付近と県道70号の長者屋敷キャンプ場付近を結ぶ道路(清川村道土山高畑線)が通っているように描かれている地図もあるが、実際には県道との分岐点が両端とも封鎖されており、中間部は数kmに亙ってそもそも道路が建設されておらず、通行不能である。
南岸道路よりもさらに南側の唐沢林道(県道64号から県道70号へ抜ける林道)も、現在は通行止めとなっている。唐沢林道より更に南で東西を連絡する車道は、一般車通行禁止の浅間山林道を除外すると、国道246号である。