宇美駅
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宇美駅(うみえき)は、福岡県糟屋郡宇美町宇美五丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)香椎線の駅。同線の終着駅。
かつては比較的大規模な駅であったが現在は大幅に縮小されている。1985年(昭和60年)に廃線となった勝田線も宇美駅を設けていたが、建設した会社がそれぞれ別であったことから、同じ国鉄路線にもかかわらず香椎線の駅から100m程度離れた場所に置かれていた。国鉄時代には、類似する構造の駅が当駅を含めて尼崎駅・浜川崎駅・石巻駅の4駅存在した。
駅構造
駅舎に接した単式ホーム1面1線と側線1線を有する地上駅である。
JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅で、2009年にマルス導入により、みどりの窓口が設置された。SUGOCAの利用が可能であるが、カード販売は行わずチャージのみ取り扱いを行う。液晶ディスプレイ式の小型発車標と自動改札機が設置されている。
駅周辺
- 宇美町役場
- 宇美八幡宮
- 宇美町歴史資料館
- 宇美本町郵便局
- 西日本シティ銀行宇美支店
- 福岡県立宇美商業高等学校
- ユービオス
- 西鉄バス宇美自動車営業所
- 西鉄エム・テック福岡工場(自動車整備工場)
- 福岡県道60号飯塚大野城線
駅自体の規模に対して駅前広場がやや広い。これは勝田線跡や勝田線の当駅の土地を活用しているためである。勝田線跡は道路の一部となっていたり、自転車道として整備されている。
歴史
- 1905年(明治38年)12月29日 - 博多湾鉄道(1920年、博多湾鉄道汽船に改称)が開設。
- 1918年(大正7年)9月19日 - 博多湾鉄道の駅から約150m離れた所に筑前参宮鉄道の貨物駅として宇美駅が開業。
- 1919年(大正8年)
- 1942年(昭和17年)9月19日 - 博多湾鉄道汽船と筑前参宮鉄道が西日本鉄道(合併時まで九州電気軌道)に合併。両線の上宇美駅と宇美駅を統合し、西鉄糟屋線・宇美線の宇美駅となる(ただし距離が離れているのは変わらず)。
- 1944年(昭和19年)5月1日 - 西日本鉄道糟屋線と宇美線が戦時買収により国有化され国有鉄道香椎線・勝田線に継承。
- 1981年(昭和56年)7月30日 - 両線の貨物業務廃止。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 勝田線廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 香椎線
- 新原駅 - 宇美駅
かつて存在した路線
脚注
- ↑ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1919年5月27日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ↑ 「地方鉄道駅名改称」『官報』1919年12月6日(国立国会図書館デジタル化資料)