大阪朝日新聞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大阪朝日新聞(おおさかあさひしんぶん)は日本の日刊新聞である『朝日新聞』の西日本地区での旧題。現在の朝日新聞大阪本社版の前身にあたる。略称は大朝(だいちょう)。
1879年1月25日、『朝日新聞』が大阪で創刊された。発行元の朝日新聞社は1888年7月10日に東京へ進出し、『東京朝日新聞』を創刊した。大阪で発行される新聞の題号はその後もしばらく『朝日新聞』だったが、1889年1月3日に『大阪朝日新聞』と改題。この状況は新聞統制により、1940年9月1日に大阪朝日新聞と東京朝日新聞の題号を『朝日新聞』に統一するまで続いた。 鈴木商店は米の買占めをしているとのねつ造記事を掲載し、民衆が扇動され鈴木商店放火事件が起こり、鈴木商店没落のきっかけになったと言われている。
沿革
- 1879年1月25日 大阪で『朝日新聞』創刊。
- 1889年1月3日 大阪本社発行の新聞を『大阪朝日新聞』と改題。
- 1904年1月5日 コラム「天声人語」が掲載開始。
- 1915年 夕刊の発行を開始。
- 1918年8月25日 白虹事件。
- 1935年2月 西部本社で発行開始。
- 同年11月25日 名古屋本社で発行開始。
- 1940年9月1日 『東京朝日新聞』と共に『朝日新聞』に改題。
名残
現在も朝日新聞大阪本社版の題字の字模様は葦であり、大阪本社の社旗も朝日が右で左に向かって旭光が出ている意匠となっている(朝日新聞東京本社版の題字の字模様は桜木であり、社旗の意匠も大阪本社とは逆向きになっている)。