大阪市鶴見緑地球技場
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大阪市鶴見緑地球技場(おおさかしつるみりょくちきゅうぎじょう)は、大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地に1997年に開設された専用球技場である。
大阪市では西区靱(うつぼ)公園内にあった「靱蹴球場」が府内のアマチュアサッカーの拠点とされていたが、1997年に開催されたなみはや国体のテニス競技会場として整備された関係で閉鎖された。それに代わるアマチュアサッカーの拠点作り、また鶴見区民のスポーツレクリエーションの中心をなす機能を持とうということから、花の万博(1990年)終了後、鶴見緑地にスポーツ施設を建設。その中でも中心的でかつ最大規模の施設として作られた。
- 収容人員 3710人(普段はメインスタンド=座席のみ開放している。バック・サイドは芝生席がしつらえてあるが通常開放していない)
- 磁気反転型スコアボード
- ナイター照明設備8基(メイン、バックに各4基ずつ鉄塔式のものがある)
- 主な使用大会
- JFL 佐川急便大阪SCのホームゲーム会場(2006年まで)
- 関西サッカーリーグ
- 全国地域リーグ決勝大会
- 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
- 関西学生サッカーリーグ
- なでしこリーグ
- ジャパンラグビー地域リーグ トップウェスト(トップリーグの2部組織)
- 関西大学ラグビーリーグ
- 社会人アメリカンフットボールXリーグ(主に2部以下のゲームで使用される)
- 関西学生アメリカンフットボールリーグ(※2007年度秋季リーグ戦はDiv1~3共試合予定無)
- 西日本6人制ホッケー選手権大会
ピッチコンディション上での問題
鶴見緑地球技場のピッチは全面天然芝のため一時期使用頻度が高くなり、ピッチコンディションの悪化が懸念されていた。しかしこの問題への大阪市の対策が非常に遅く、コンディションの改善が見られていないことが使用団体から指摘されている。これに伴い、2005年には日本フットボールリーグ(JFL)と関西学生サッカーリーグが使用の中止と代替会場の手配に回ったのを受けて関西サッカーリーグもそれに同調。
2006年も雨期までの間に開催される予定だったJFLの試合で他会場への振替を余儀なくされた。また、関西サッカーリーグは雨期でリーグ戦が終了したため変更はされなかったが、試合当事者からは全く改善されていないと報告されている。
このため、ミズノが指定管理者となった2010年に芝生を天然芝から人工芝(参考資料)に変更する工事を行った。今後サッカー・ラグビーの試合は規定により地域リーグ以下の試合しか行えなくなる。