圧力モーター
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圧力モーター(あつりょくモーター、テンプレート:Lang-en)は、流体の圧力を機械運動に変換するアクチュエータのうち、回転運動に変換するものを指す。圧力モータとも。
圧力はポンプから作動流体を通して送られる。作動流体によって次のように呼びわけられる。
基本原理
ポンプは、回転エネルギーを圧力エネルギーへ変換する。圧力モーターは、圧力エネルギーを回転エネルギーへ変換を行うため、基本構造はポンプと同様である。電動機と異なり高温な環境でも安定して運転することが可能。また、動力源が停止した場合でもアキュムレータなどに圧力保存していることで運転することができるため、防火戸、防水戸といった非常時に操作を必要とした機器に利用されている。。
図はピストンモーターである。5つあるシリンダーに順番に作動流体を送り込むことにより、一様の回転を得ることができる。
油圧モーターは戻り油をポンプへ戻すための配管が必要だが、空気圧モーターは空気を大気中へ放出すればいいので戻りの配管は必要ない。
機構の種類
機構により次のような種類に分けられる。それぞれ可変容量式と固定容量式がある。
容積式
歯車モーター
- 外接式
- 内接式
ベーンモーター
円筒状の回転子に半径方向へ突出するベーンと呼ばれる板がついている。回転子とカムリングの間のベーンにて区切られた空間に作動流体が入り回転運動を行う。
ねじモーター
駆動ねじを主ねじとしそれとともに回転する従ねじにより構成。