名古屋市立桜台高等学校
名古屋市立桜台高等学校(なごやしりつ さくらだいこうとうがっこう)は、愛知県名古屋市南区霞町にある公立高等学校。地元では単に桜台または桜台高校と略される。
概要
愛知県公立高等学校入学選抜試験においては、尾張学区第2群Bグループに属する。授業時間は非常に珍しい46分授業×7時間という形態を取っており、授業の間の休憩時間は9分しかない。数年前までは学内に食堂があったが、廃止された。
なおこの高校には普通科とファッション文化科の二つの学科がある。また普通科とファッション文化科を同時に受けることはできない。 2002年度入学生より、文系では地理歴史・公民科の必修科目が変更となり、従来の世界史Bから、倫理・政治経済となった。世界史は従来より2年で履修しているため、3年生の必修科目未履修問題が生じたことはない。数学は前倒しで授業内容を行っており、1年の終わり頃から数学II、2年の終わり頃から数学IIIの内容を学習する。芸術科目は1・2年で履修し、音楽・美術・書道の中から選択する。
2012年度入学生より教育課程がリニューアルされ、2年で文理選択を行うようになった。詳しくは公式サイトを参照。
1951年8月18日に、ある男子生徒が校庭から平安時代の住居跡を発見した。この遺跡は現在桜台高校遺跡という名前がつけられている。
沿革
- 1924年 - 名古屋市立第三商業学校として創立。
- 1948年4月 - 学制改革により名古屋市立南商業高等学校となる。
- 1948年10月 - 高校統合により名古屋市立春日野高等学校(旧第四高等女学校)と合併、名古屋市立桜台高等学校となる。
- 1960年 - 校舎を改築。本棟(三階まで)竣工。
- 1963年 - 家庭科を被服科に改名。
- 1966年 - 商業科を廃止。
- 1967年 - 桜朋館(体育館、格技場等)竣工。
- 1972年 - 第二棟(第1学年教室等)竣工。
- 1973年 - 学校群制度による1期生入学。瑞陵高校と名古屋11群、市立緑高校と名古屋12群を組む。
- 1989年 - 複合選抜入試制度による1期生入学。尾張2群Bグループに属する。
- 1990年 - 第三棟(プール、LL教室等)竣工。
- 1996年 - 被服科をファッション文化科に改名。
学科
学校行事
年に一度、ファッション文化科によるファッションショーが行われている(第1回は1954年2月24日に開催)。近年、文化祭、体育祭、後夜祭をまとめて、桜舞祭(おうぶさい)と呼ぶようになった(現在体育祭は1学期に行われている)。また、年に2回球技大会が行われている。(出典:桜台高等学校公式ホームページ)
部活動
男子ハンドボール部が全国制覇を何度も成し遂げた古豪として有名である。現在も県内ではトップクラスの強豪。全国大会5連覇の記録は今も尚、抜かれることのない不動の記録である。 ダンス部やアウトドア部も全国大会への出場経験がある。他にも、多数の運動部や文化部が存在する。柔道部は存在しない。
校歌
1番から5番まであるが、通常は1番のみが歌われ、桜朋館(体育館)の壁に掲載されている歌詞も1番のみである。 始業式・終業式などで斉唱する際はブラスバンド部が伴奏を行い、舞台では合唱部が歌う。1番から5番の歌詞の終わりはすべて、「我等が母校桜台」となっている。作曲家の熊谷賢一が当時1年次在学中に作曲した。作詞は当時の同校英語科の男性教員、藤代治秀である(出典:桜台高校広報紙「図書館の窓」2011年度版第3号)。
制服
- 男子制服
- 冬服:標準型学生服で、学校指定の金ボタンを留め、左襟に校章をつける。
- 夏服:白の半袖カッターシャツ。左胸に校章が刺繍されている。
- 女子制服
- 冬服:1951年6月7日に決定。紺のセーラー服で、襟に3本の白線が縫い込まれている(3mm)。左胸に校章をつけ、黒いリボンを結ぶ。スカートは約30本のプリーツ入り。
- 夏服:紺の襟で地が白いセーラー服。左胸に校章が刺繍されている。冬服と同じリボンを結ぶ。
- 校章、体操着、体育館シューズ、スリッパなどは学年によって色が異なり、エンジ色、緑、青の3色が使われている。2014年度の一年生はエンジ色である。
ジャージと半袖体育服は、男子は青(ジャージの下は白)で、女子は黄色の各色の糸で名字が刺繍されている。
- 2014年度の1年生から、制服やスリッパのデザインが変わった。
著名な卒業生
- 山村浩二 - アニメーション作家
- 塩谷育代 - プロゴルファー
- 松原智恵子 - 女優(転校)
- 穂村弘 - 歌人
- 伊藤史隆 - 朝日放送アナウンサー
- 橋部敦子 - シナリオライター
- 松崎みさ - 株式会社アガスタ取締役会長
- 悠木千帆 (2代目) - 女優
- 本田憲子 - 元全日本女子バレーボール選手(東洋の魔女)
- 稲熊定次郎 - 税理士
- 碧野圭 - 小説家
- 野畑年弘 - 三友工業株式会社社長
交通アクセス
- 名古屋市営地下鉄桜通線 - 桜本町駅または鶴里駅下車、徒歩7分
- 名古屋市営バス - 桜本町一丁目バス停下車、徒歩5分
- 神宮16号系統(南巡回系統)・名港16号系統・新瑞13号系統・新瑞14号系統が停車
- 名港16号系統の場合、隣の鯛取通二丁目バス停からもアクセス可能。
- 神宮16号系統(南巡回系統)・名港16号系統・新瑞13号系統・新瑞14号系統が停車
- 名古屋市営バス - 桜台高校バス停下車、徒歩5分
- 新瑞12号系統が停車
- 名鉄名古屋本線 - 桜駅下車、徒歩8分
- 名鉄名古屋本線 - 本笠寺駅下車、徒歩15分