南海11000系電車
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南海11000系電車(なんかい11000けいでんしゃ)は、南海電気鉄道の特急形車両。1992年(平成4年)に高野線橋本以北を運行する「りんかん」として4両編成1本(4両)が東急車輛製造で製造された。
概要
- 10000系を基本とした21m級車体で、前面は貫通型、側面の窓は10000系2次車、31000系と同じ。
- 車体色は30000系、31000系と同様、白地に赤帯。登場当初は10000系と同様、メタリックシルバーの車体にオレンジと青の帯であったが、31000系登場時に塗色が変更され、橋本よりの先頭車に幌取り付けアダプターを設けた。
- 制御装置は抵抗制御、日立製 VMC-HTB-20H。
- 電動機出力145kW。全電動車編成を組むが、ズームカーではないため、橋本以南の山岳区間に入線できない。
- 台車は空気ばね台車を使用。
- ブレーキ装置には電気指令式が採用されている。
- ドアは折戸式。
車内設備
座席は10000系2次車と同じものを使用。フリーストップ式リクライニングシートに加え、センターアームレスト(中肘掛)インアームテーブルもあり、跳ね上げ式のフットレストもある。
定員
1号車64名 2号車60名 3号車60名 4号車64名 なお、車椅子スペースは2号車、トイレは3号車に設置
運用
高野線の橋本までの特急「りんかん」にのみ使用される。南海本線への入線経験はない。