内燃機関

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ファイル:4-Stroke-Engine.gif
内燃機関の例
4ストロークエンジン
(1)吸入
(2)圧縮
(3)燃焼・膨張
(4)排気

内燃機関(ないねんきかん)は、燃料をシリンダー内で爆発燃焼させ、その熱エネルギーによって仕事をする原動機[1]。原動機の中でも特に燃焼ガスを直接作動流体として用いる熱機関である。

インターナル・コンバッション・エンジン(テンプレート:En) の訳語であり、内部(インターナル)で燃料燃焼(コンバッション)させて動力を取り出す機関(エンジン)である。「機関」も「エンジン」も、複雑な機構を持つ装置という意味を持つが、ここでは発動機という意味である。

動作概要と原理

ファイル:Turboprop T-53.jpg
航空機用ガスタービンエンジンのカットモデル。右側のタービンの上下に見える空洞部が燃焼器。中央は圧縮機。

熱エネルギー機械エネルギーに変換する熱機関の一種である。容積型のピストンエンジン(レシプロエンジン)やロータリーエンジン、速度型のガスタービンエンジンジェットエンジンなどがある。

ピストンエンジンは「間欠燃焼」、ガスタービンエンジンは「連続燃焼」という燃焼形態の違いはあるが、ともに燃焼熱により高圧となった燃焼ガスそのものを作動流体とすることは共通する 。これに対し蒸気機関などの外燃機関では、機関外部の熱源(燃料の燃焼など)により、燃焼ガスとは別の作動流体(水など)に熱エネルギーを与え、機関により動力を得る。

ピストンエンジンの場合、シリンダー(気筒)の内部で燃料を燃焼させ、燃焼ガスがピストンを押す力を利用する。このピストンの往復運動をクランクにより回転運動に変換し、軸動力を得る。これに対し、ロータリーエンジンの場合、回転運動が直接に得られる。

ガスタービンエンジンの場合、燃焼器で燃料を燃焼させ、燃焼ガスが出力タービンを回転させることで軸動力を得る。軸動力ではなく推力を直接得るために、出力タービンを省き燃焼ガスを一方向に噴出させると、ジェットエンジンとなる。

現代の内燃機関では主に熱効率を高めるために、燃焼には出力の一部を利用して圧縮した空気を使用する。ディーゼルエンジン(ピストンエンジンの一種)のように、原理的に圧縮なしでは動作しない内燃機関もある。

内燃機関に限らず、燃焼プロセスを経る装置では、熱効率においてカルノー効率を越えるものは、理論上ありえない。

歴史

19世紀より前から様々な内燃機関が発明されてきたが、19世紀に入り都市ガスが普及し始めるとこれを燃料とする内燃レシプロエンジンの開発が活発となった。1860年代には様々な形式のガスエンジンが定置式の産業用原動機として普及し始め、ニコラウス・オットーらの4ストローク機関により完成の域に達した。同じ頃石油のの採掘と精製が産業として確立し、ガスエンジンをガソリンで運転する試みが始められたが、ガソリンを継続的に気化する仕組みの開発がネックとなり、ガソリンエンジンの実用化はガスエンジンに多少遅れている。さらに少し遅れて、これら予混合燃焼の機関とは別のアプローチからディーゼルエンジンが発明された。

貯蔵と運搬が容易な液体燃料を使用する内燃機関の登場は、自動車の商業実用化や飛行機の発明を可能にし、特に輸送の分野に大きな発展をもたらした。

ファイル:Otto Engines - WMSTR Montage 2.ogg
ミネソタ州の Western Minnesota Steam Threshers Reunion にあるオットーサイクルの内燃機関の動画(2分16秒、320×240、340kbit/s)
ファイル:Early-gasoline-engine-models.jpg
これらの初期の内燃機関は、農業用機械の動力源として使われた。

内燃機関の種類

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出典

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister

テンプレート:自動車部品

  1. 意匠分類定義カード(K8) 特許庁
  2. chapters 1–2, Blazing the trail: the early history of spacecraft and rocketry, Mike Gruntman, AIAA, 2004, ISBN 156347705X.
  3. Electric Pistol
  4. テンプレート:Cite web
  5. DE patent 67207 Rudolf Diesel: „Arbeitsverfahren und Ausführungsart für Verbrennungskraftmaschinen“ pg 4.
  6. JET PROPULSION FOR AIRPLANES
  7. テンプレート:Cite book (Translated title: Vehicle history of Scania 1891-1991)
  8. テンプレート:Cite book (Translated title: Volvo trucks yesterday and today))