入之波温泉
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テンプレート:日本の温泉地 入之波温泉(しおのはおんせん)は、奈良県吉野郡川上村(旧国大和国)にある温泉。
泉質
温泉街
ファイル:入之波温泉五色湯PB242552b.jpg
2009年5月閉館となった五色湯は単純泉であり、近代的な建物であった。
吉野川の源流に近い山奥、大迫ダムのほとりに1軒の旅館「山鳩湯」、および民宿2軒がある。
山鳩湯は、成分の多い濁り湯で有名。湯船は本来は木の浴槽でありながら、そうであることは全く分からないほどに黄褐色の石灰質の析出物が付着している。巨大なケヤキの切り株で造られた露天風呂は特に付着が激しい。毎分500Lの湧出量がある。
大台が原に向かう登山道の途中に、江戸時代の湯治場であった五色湯跡があり、現在も温泉が湧いている。但し、ここで湧出しているお湯は五色湯旅館で使われていない。
歴史
古くから薬湯として知られ、平安時代にはすでに温泉として開湯されていた歴史があり、江戸時代には湯治に訪れる人も多かった。
昭和48年に大迫ダムが完成した際に温泉はダムに沈んだが、その後ボーリングによって源泉を掘り当て、山鳩湯旅館が営業を始めて温泉は復活した。 ダムに沈んでから復活した温泉は、他にも日中温泉、鶴の湯温泉、大牧温泉、猿ヶ京温泉、大塩温泉などがある。
アクセス
- 公共交通機関
- 大和上市駅から川上村営やまぶきバス入之波行き終点下車、東へ400m。所要70分、平日のみ運行、1日3往復のみ。
- 近鉄大和上市駅から奈良交通バス湯盛温泉杉の湯行き終点下車、池原経由下桑原行きに乗り継ぎ大迫ダム下車、東へ4km。1日2往復のみ。
- 湯盛温泉杉の湯からタクシー利用の場合は所要15分。
- 車:西名阪自動車道郡山ICより約90分。