伊藤道郎
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伊藤 道郎(いとう みちお、1893年4月13日 - 1961年11月3日) は、日本のダンサー、振付師。
東京市生まれ。伊藤為吉の長男。第二次世界大戦前は海外で活躍、英国ではホルストに作曲を依頼した『日本組曲』(Japanese Suite)の舞踊公演などを行った。また、アイルランドの詩人イェイツと共に日本の能を研究し、イェイツの代表作である戯曲『鷹の井戸』の完成に貢献した。
ニューヨーク・ブロードウェイではミュージカルの振り付けを担当している。戦後はGHQに接収されていたアーニー・パイル劇場(東京宝塚劇場)で、本国以上の演出を行なって見せた。
演劇人の伊藤熹朔と千田是也(俳優座主宰)は弟、俳優のジェリー伊藤は次男である。
参考文献
- ヘレン・コールドウェル 『伊藤道郎 人と芸術』中川鋭之助訳 ISBN 9784152032638
- 藤田富士男 『伊藤道郎・世界を舞う―太陽の劇場をめざして』 武蔵野書房、1992。
- 斎藤憐 『アーニー・パイル劇場―GIを慰安したレヴューガール』 ISBN 9784893091413
- 『幻の劇場 アーニー・パイル』 ISBN 9784103648017 の改題新装版