人工少女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox テンプレート:Infobox人工少女』(じんこうしょうじょ)は、ILLUSIONより発売されたアダルトゲーム

概要

リアルタイム描画の3Dアダルトゲームを主に製作するILLUSIONの代表作の一つ。2004年に体験版にあたる人工少女が登場し、同年秋に人工少女2、2007年冬に人工少女3が発売された。人工少女と人工少女2の違いとしては、人工少女の方は少女に行える行為がじゃれあい程度に収まるため一応は全年齢がプレイ可能なのに対し、人工少女2・人工少女3ではセックスを含むアダルトな表現を含んでいるため18禁ソフトとなっていることが挙げられる。

このゲームの内容は自分好みにカスタマイズした人工少女と無人島(3のみ無人の街)で暮らすというもの。明確に設定された目的やストーリーなどはなく、ひたすらセックスを楽しむなり、人工少女の服の着せ替えを楽しむ、人工少女の行動の鑑賞を行うなどの楽しみ方ができる。2では少女たちとセックスするために友好度や愛情度を高めるなどの条件は無く、最初からセックスできる。それらはむしろ少女達をセックスできちんとオーガズムに導き続ける事により高まっていく。3では後述の「属性」の設定によりセックスに至るまでの難易度の差が生じた。プレイ期間や目的が定められていないため、エンディングが無く、エンドレスでゲームを続行可能なのも特徴である。(ただ、人工少女, 人工少女2にはゲーム進行不可能となる、いくつかのバッドエンディング・ゲームオーバー的な現象がある。)

3においては、少女の容姿だけでなく性格も設定することができ、その他の属性として性癖や身体能力などの特徴を設定できる。そのため設定によっては少女と初対面でいきなりセックスを開始することもできる。逆に属性として「男苦手」や「臆病」などもあり、セックスに至るまでに困難を伴う場合もある。どのようなタイプを選ぶかはプレイヤーに委ねられるため、純粋に好みのタイプの女性を作成して疑似恋愛を楽しむことも可能である。

人工少女

本シリーズの第一作。ただし、本作の正式出荷版が「人工少女2」となるため、本作はあくまでベータ版である。人工少女2とは違い、服の着せ替えや人工少女のカスタマイズは出来ず、無論性行為も無い。人工少女2では人工少女がプレイヤーに好意を持った状態で始まるが、今作ではプレイヤーと人工少女が初対面で距離を取った状態から始まる。プレイヤーの行動によってこの距離を縮め、ある程度良好な関係を持つとおまけのゲームが始まり、その後人工少女2の宣伝が表示され終了する。

人工少女2

人工少女の製品版となる。人工少女との違いは以下の通りである。

  • 人工少女のカスタマイズが可能
    • 人工少女の目や髪型の種類や色、胸の大きさ・乳輪の種類を細かに設定できる他、血液型の選択が可能。血液型によって人工少女の声及び性格(台詞)が変化する。
  • 衣装の変更
    • 最初の人工少女の衣装は体験版と同じ白のビキニタイプの水着だが、特定のマップ中に点在する地蔵に祈願する事により、衣装の変更を行わせる事が可能となっている。
    • 衣装は、下着、上着、靴など複数の部分に分かれており、好きなようにコーディネートする事が可能。
    • 選択可能な衣装は人工少女の性経験の度合いに伴って追加される。
  • 主人公と人工少女の関係
    • 前述されている通り、人工少女が主人公(プレイヤー)に好意(愛情)を持っている状態から始まる。
  • 島の大きさ
    • 体験版ではごく小さい単一マップの無人島が舞台だったが、2では舞台となる無人島が複数のマップから構成されており、自分の家がある他、学校温泉といった生活感を与える建物、研究所・謎のモノリスなどの意味深な建物などが増えた。だが無人島に変わりないので住民はいない。
  • 人工少女との性行為
    • セックスが出来るようになる。海の中以外どこでもすることができ、行う場所の地形や障害物により体位が変化する。
    • ゲーム開始時、人工少女は処女の状態であり、セックスを重ねる事により台詞や反応に変化が生じ、新たな行為も可能となる。
  • 人工少女の行動
    • 体験版では歩いたりしゃがんだり走ったりと基本的な動作しか行わなかったが、2ではゲーム内での昼夜の流れにあわせ、料理を作ったり風呂・トイレ・着替え等の行動も取るようになった。また、プレイヤーへの語りかけやプレイヤーキャラとの散歩などの行動も取るようになった。セックスをしばらく行わないとオナニーもする。また何度もトイレの邪魔をするなどしているとおもらしもする。着替え、トイレや風呂、オナニーは覗くことができる。

その他にも様々な違いがある。

キャスト

人工少女3

2007年11月30日発売。人工少女2に比べグラフィックの拡張を主に様々な要素が追加された。 最たる例はキャラ/衣装作成ツール・キャラクター/衣装データが本体と完全に分離され、非常に幅広いカスタマイズが可能となったこと、複数のキャラクターを同時にゲームに投入することができるようになったなどである。

本作より舞台が無人の「島」から「街」になった。家屋は一般的な一軒家、和風屋敷、洋館の3種類で通常この世界に投入された少女たちはこのどれかに住まうことになる。(ただし少女によっては神社の奥や海などで睡眠をとることもある。)その他にも学校や海(海の家)、神社などの建造物がある。『はんなり』をインストールすることで建造物は更に増える。

また、細部にパロディーも用意してある。睡眠中の少女に対して「呼ぶ」コマンドを実行することで寝言を言うことがあり、キャラクター型によって個別の台詞が用意されている。「仮面ライダー電王」や「機動戦士ガンダム」、更には「武装錬金」や「初音ミク」の台詞など、オマージュとして用いられた。

本作では、通常であれば投入した少女と良好な関係を構築することが当面の目的となるため、おのずと時間を共有することがかなり大切になる。関係の終着点がセックスにある点を除けば、このゲームシステムは、ROOMMATEのコンセプトに近いものがある。

人工少女3 はんなり

『人工少女3 はんなり』は2008年5月30日に発売された同作品の追加ディスク。 この追加ディスクでは人工少女2で好評であった、プレイヤーへの語りかけやプレイヤーキャラとの散歩などを始めとした多くの人工少女の行動の拡張や、複数の人工少女間での会話や修羅場イベントの発生、操作性の改善、その他大小様々な修正など、人工少女3を大きく補完するものとなっている。

ちなみに「はんなり」とは京言葉で「花のように」という意味を持っており、転じて京都の典型的な美女モデル(ステレオタイプとも言えるが)「おっとりした上品な京都の美女」を形容する際に使用する表現である。 本作では、文字通り京都弁を語るキャラボイスが含まれているが、京都弁キャラボイスを担当する涼森ちさとは京都出身ではなく大阪府出身であるテンプレート:要出典。本作で追加されたキャラクターボイスは、大阪弁「宮沢ゆあな(大阪府出身)」と博多弁「紫華すみれ(福岡出身)」の合計3種類。人工少女のローカライズ拡張版と言える。

キャスト

関連項目

外部リンク