京成高砂駅

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ホーム(2004年9月14日)
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新設された金町線5番線ホーム(2010年7月11日)

京成高砂駅(けいせいたかさごえき)は、東京都葛飾区高砂五丁目にある、京成電鉄北総鉄道駅番号KS10[1]

概要

京成と北総の共同使用駅で、京成の管轄駅である。旅客向け案内や駅名標では、「京成」を省略して高砂(駅)とされる。

京成電鉄の本線金町線成田空港線と、北総鉄道の北総線が乗り入れている。本線以外の3路線は当駅が起点であるが、このうち、京成成田空港線と北総鉄道北総線は、京成本線上野方面ならびに同線の青砥駅から分岐する京成押上線に直通運転している。

また、成田空港線は「成田スカイアクセス線」の愛称が付けられており、旅客案内ではそちらが使われている。同線は印旛日本医大駅まで北総線と施設を共用しており(北総鉄道が第一種鉄道事業者、京成電鉄が第二種鉄道事業者)、成田スカイアクセス線列車としてスカイライナー(当駅は通過)とアクセス特急、北総線列車として特急・急行・普通がそれぞれ運行される。厳密には別事業者の列車として運転されるが、時刻表などでは北総線と成田スカイアクセス線を連名として、同一方面の列車として案内されることが多い。

この駅は京成本線・船橋経由のルートと北総線経由のルートの分岐駅となっており、隣の青砥駅ともども京成電鉄におけるジャンクションとして機能している。駅東側に京成電鉄の高砂検車区が設置されているため、当駅始発・終着の電車も多数設定されている。京成本線では当駅から青砥まで複々線である。

駅構造

島式ホーム2面4線(地平)および単式ホーム1面1線(高架)を持つ駅で、橋上駅舎を有している。京成電鉄が駅業務全般を行う。京成本線・成田スカイアクセス線(成田空港線)・北総線は地平の2面4線で、同一線路・ホームを使用する。

京成については本線・成田スカイアクセス線と金町線が別線路・ホームとなっており、金町線は高架の5番線(コンコースと同一フロア)を使用しているが、同一社線ながら別改札となっている。同一乗車券(普通乗車券・回数券・PASMO・Suica)による改札外乗り換えは30分以内の時間制限が設けられており、これを超過すると当駅下車扱いとなって、普通乗車券と回数券は無効、PASMOとSuicaは当駅で運賃計算が打ち切られる。なお、乗り換え用の自動改札機は他の改札機と区別できるように緑色の配色となっている(PASMOとSuicaはどの改札機からも乗り換え可能)。

発車標は、成田スカイアクセス線の開業に伴いフルカラーLED式のものが設置された。なお、5番線ホームの新設に合わせて、金町線改札口にも発車時刻のみを表示する小型のものが新設された。

のりば

番線 路線 方向 行先
地平ホーム
1・2 KS 押上線直通 上り 押上A 都営浅草線KK 京急線方面
KS 京成本線 日暮里上野方面
3・4 下り 船橋成田16px成田空港千葉方面
HS 北総線
KS 成田スカイアクセス線
東松戸新鎌ヶ谷千葉ニュータウン中央
印西牧の原印旛日本医大16px成田空港方面
高架ホーム(金町線のりば)
5 KS 金町線 下り 柴又金町方面
  • 上表の路線名は成田空港線開業後の旅客案内の名称に基づいている。
  • 実際の3・4番線の方面標識では、北総鉄道北総線独自の路線案内がなく、京成電鉄の「成田スカイアクセス線」の方面表記に「北総線」を含む形として、単に「北総線・16px成田空港方面」の表記となっている(両路線の関係については各路線の項目を参照のこと)。なお、成田スカイアクセス開業以前から「北総線方面」となっていた。
  • 金町線は2010年7月4日の5番線ホーム供用開始まで、線内折り返し列車は地平ホーム4番線を利用し、上野・押上方面への直通列車は2番線を利用していた。なお金町線への直通列車は4番線を利用していた。
  • 3・4番線は当駅から本線と成田スカイアクセス線および北総線が分岐するため、接近放送に注意放送を加えて案内している。
  • 配線の関係上、1番線から検車区への出入庫はできない。そのため、青砥・上野・押上方面の当駅始発列車は、必ず2番線から発車する。

駅構内設備

利用状況

直通客を含む2013年度の1日平均乗降人員96,950人で、北総線からの直通連絡人員は63,056人[2]である。京成線内69駅では押上駅に次ぐ第2位である。

なお、この数値には当駅で乗降した北総線乗客は含まれておらず、北総線京成高砂駅の乗降人員を示すものではない。

近年の1日平均乗車人員推移は下表のとおりである。

年度 京成電鉄 北総鉄道 出典
本線 金町線
1990年(平成テンプレート:02年) 15,852 1,063 - [3]
1991年(平成テンプレート:03年) 29,459 1,126 13,210 [4]
1992年(平成テンプレート:04年) 33,663 1,167 17,471 [5]
1993年(平成テンプレート:05年) 36,101 1,170 20,200 [6]
1994年(平成テンプレート:06年) 37,942 1,134 22,479 [7]
1995年(平成テンプレート:07年) 39,243 1,139 24,189 [8]
1996年(平成テンプレート:08年) 40,274 1,118 25,321 [9]
1997年(平成テンプレート:09年) 41,967 1,110 26,038 [10]
1998年(平成10年) 41,271 1,044 26,595 [11]
1999年(平成11年) 40,434 1,025 26,142 [12]
2000年(平成12年) 40,288 1,022 26,553 [13]
2001年(平成13年) 40,570 975 26,945 [14]
2002年(平成14年) 40,153 992 26,608 [15]
2003年(平成15年) 40,366 992 26,945 [16]
2004年(平成16年) 40,151 1,011 26,934 [17]
2005年(平成17年) 40,151 1,027 27,219 [18]
2006年(平成18年) 40,088 1,019 27,890 [19]
2007年(平成19年) 43,090 1,055 29,885 [20]
2008年(平成20年) 44,151 1,101 31,299 [21]
2009年(平成21年) 44,214 1,134 31,482 [22]
2010年(平成22年) 48,088 1,340 32,049 [23]
2011年(平成23年) 49,038 1,363 32,025 [24]
2012年(平成24年) 51,211 1,395 32,978 [25]

駅周辺

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京成タウンバス新宿(にいじゅく)線(駅付近にて)

駅の南側に都営高砂団地があり、駅前にイトーヨーカドーが出店している。駅周辺は住宅や商店など中小の建物が密集している。

駅西方の中川沿いにJR新金貨物線が通っている。

北口

南口

バス路線

駅前には交通広場を置くスペースがないため、道路上にある「京成高砂駅」停留所から京成タウンバスの路線が発着する。

開かずの踏切問題

駅の東側に高砂第1・2号踏切がある。これら2ヶ所の踏切は京成本線と北総線(成田スカイアクセス線)の列車が同時に通過する上、当駅始発・終着のため、車両基地への入・出庫の際にも列車が通過するため、朝夕通勤時間帯のみならず、昼間帯、夜間23時頃でも遮断時間が非常に長い「開かずの踏切」となっている。

特に都道307号線が交差する高砂第1号踏切は歩道が狭い上、車や自転車、歩行者の往来が激しく、道路渋滞やバスの大幅な遅延につながっている。また踏切の両側に常時警備員がそれぞれ1人ずつ配備されていた。

2011年4月に1号、2号踏切とも踏切の途中数カ所に非常用ボタンが設置された。これにより常駐警備員は現在のところいない状態である。さらに駅舎から直接金町線ホームの脇を抜け、イトーヨーカドー側の広場へ出られる階段とエレベーターが設置された。

2号踏切は1号踏切に比べて歩道が広くとられている上、車の通行量が非常に少なく、電車の通過速度も駅に近い1号踏切に比べ高い(車庫から出る電車は除く)。また、2010年7月に金町線が高架化され、1線分短くなった。そのため、1号踏切に比べ遮断時間が短めである。

かつて、この2ヶ所の踏切は手動ワイヤー式(第1種乙踏切)であったが、同様の方式であった東武伊勢崎線竹ノ塚駅(東京都足立区)近くの踏切で2005年3月に発生した踏切事故の影響を受け、2006年9月までにそれぞれ手動ワイヤー式から遮断桿付きの自動式(第1種甲踏切)に変更されたため、安全性は向上したが、手動式の特長である臨機応変な開閉対応はできなくなったため、遮断時間は以前より長くなった。以前は踏切を斜めに交差するような形で歩行者用の跨線橋も整備されていたが、金町線ホームの高架化に際して撤去され、踏切を渡らないで対面に向かう場合、現在は踏切の両側に設置されたエレベーターと駅構内の通路を使って横断する。

全面高架化も案として上がっているが、高砂検車区(車両基地)の高架化や移転の必要があり[26]、道路、もしくは線路の地下化も、駅周辺は狭小な建物が密集するエリアなので、実現の難易度が高い。しかし地元からは現在でも高架化の要望があり、葛飾区は、この問題を「開かずの踏切」という用語を出して、交通問題として取り上げ、区としても高架化実現に向けて取り組むと表明している[27]

歴史

  • 1912年大正元年)11月3日 - 曲金駅(まがりかねえき)として開業。当初は現在地より小岩寄り、本線と金町線の分岐部にあった。
  • 1913年(大正2年)6月26日 - 曲金駅を高砂駅に改称。
  • 1931年昭和6年)11月18日 - 高砂駅を京成高砂駅に改称。
  • 1954年(昭和29年)12月 - 改良工事により現在地に移転。
  • 1991年平成3年)3月31日 - 北総開発鉄道北総・公団線(現・北総鉄道北総線)が当駅まで延伸し[28]、京成本線と直通運転開始、乗換駅となる。
  • 2010年(平成22年)
    • 7月5日 - 金町線用高架ホームが完成[29]。同日にダイヤ改正が行われ、金町線と本線の直通運転が廃止される[29]
    • 7月17日 - 北総線経由で当駅と成田空港駅を結ぶ成田空港線(成田スカイアクセス線)が開業。これにより「アクセス特急」の停車駅となる。

隣の駅

テンプレート:Colorテンプレート:Color京成電鉄・テンプレート:Colorテンプレート:Color北総鉄道
KS 京成本線
テンプレート:Color快速特急・テンプレート:Color通勤特急・テンプレート:Color特急
青砥駅 (KS09) - 京成高砂駅 (KS10) - 京成八幡駅 (KS16)
テンプレート:Color快速・テンプレート:Color普通
青砥駅 (KS09) - 京成高砂駅(KS10) - 京成小岩駅 (KS11)
KS 金町線
京成高砂駅 (KS10) - 柴又駅 (KS50)
HS 北総線・KS 成田スカイアクセス線(成田空港線)
テンプレート:Colorアクセス特急・テンプレート:Color特急(上りのみ運転)
青砥駅(京成本線)(KS09) - 京成高砂駅 (KS10) - 東松戸駅 (HS05)
テンプレート:Color急行(下りのみ運転。京成押上線までは快速として運行し、当駅で種別変更)・テンプレート:Color普通
青砥駅(京成本線)(KS09) - 京成高砂駅 - 新柴又駅 (HS01)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

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外部リンク

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テンプレート:京成押上線 テンプレート:京成金町線 テンプレート:京成成田空港線 テンプレート:北総鉄道

テンプレート:鉄道路線フッター
  1. テンプレート:PDFlink 京成電鉄ニュースリリース、2010年6月25日
  2. 京成電鉄 駅別乗降人員
  3. 東京都統計年鑑(平成2年)228ページ
  4. 東京都統計年鑑(平成3年)234ページ
  5. 東京都統計年鑑(平成4年)
  6. 東京都統計年鑑(平成5年)
  7. 東京都統計年鑑(平成6年)
  8. 東京都統計年鑑(平成7年)
  9. 東京都統計年鑑(平成8年)
  10. 東京都統計年鑑(平成9年)
  11. テンプレート:PDFlink
  12. テンプレート:PDFlink
  13. 東京都統計年鑑(平成12年)
  14. 東京都統計年鑑(平成13年)
  15. 東京都統計年鑑(平成14年)
  16. 東京都統計年鑑(平成15年)
  17. 東京都統計年鑑(平成16年)
  18. 東京都統計年鑑(平成17年)
  19. 東京都統計年鑑(平成18年)
  20. 東京都統計年鑑(平成19年)
  21. 東京都統計年鑑(平成20年)
  22. 東京都統計年鑑(平成21年)
  23. 東京都統計年鑑(平成22年)
  24. 東京都統計年鑑(平成23年)
  25. 東京都統計年鑑(平成24年)
  26. 青砥 - 高砂間複々線化の際にも、高架二層化された青砥駅とは異なり、当駅が地上駅のまま残された理由の一つである。
  27. 京成本線(京成高砂駅~江戸川駅付近)連続立体交差化の早期実現
  28. 会社概要、北総鉄道株式会社、2013年2月13日閲覧
  29. 29.0 29.1 テンプレート:PDFlink、京成電鉄株式会社、2013年2月13日閲覧