久保利英明
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久保利英明(くぼり ひであき、1944年8月29日 - )は日本の弁護士(第二東京弁護士会)。日比谷パーク法律事務所代表。埼玉県出身。
経歴
- 1963年3月 開成高等学校卒業
- 1968年3月 東京大学法学部卒業、卒業後アフリカやインドを放浪。
- 1971年3月 司法修習(23期)修了
- 1971年4月 弁護士登録(第二東京弁護士会)、森綜合法律事務所(現在の森・濱田松本法律事務所)に入所
- 1989-1990年 第二東京弁護士会副会長
- 1997-1998年 日弁連研修委員長
- 1998年4月1日 日比谷パーク法律事務所を開設
- 2001-2002年 第二東京弁護士会会長、日本弁護士連合会副会長
- 2004年 大宮法科大学院大学教授
- 2006年 金融庁顧問、金融問題タスクフォースメンバー
人物
司法修習修了後、当時4名しかいなかった森綜合法律事務所に入所。スモン訴訟や労働事件などの社会的事件を手がける一方で、いわゆるビジネス弁護士の草分けとして、「適法経営(コンプライアンス)」「企業統治(コーポレート・ガバナンス)」といった考え方を早くから提唱、大型倒産事件、総会屋対策などで活動。株主総会における一括上程・一括審議方式は「久保利方式」とも言われ、従来の「しゃんしゃん総会」と一線を画しながら、総会屋を排除し株主総会を進行させる方法を実践した。
平成10年に中村直人および菊池伸とともに独立して日比谷パーク法律事務所を開設(ただし、後に中村はさらに独立し、菊池は復帰する)。現在は10名の弁護士からなり、会社・知的財産・倒産関係を専門に扱うブティック型の事務所となっている。
金融庁総務企画局参事(法令等遵守調査室顧問)、知的財産戦略本部コンテンツ・日本ブランド専門調査会会長、NPO法人エンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワーク理事長、弁護士知財ネット理事、日本コーポレートガバナンスフォーラム理事、有限責任中間法人日本取締役協会幹事、NPO法人全国社外取締役ネットワーク理事、東京商工会議所経済法規委員会副委員長、野村ホールディングス株式会社取締役、ソースネクスト株式会社監査役、日本銀行コンプライアンス会議メンバー、学校法人東京女学館理事、学校法人開成学園 (東京都)理事、明日の司法を創る会代表世話人を務める。
口髭と派手なスーツ・ネクタイ姿がトレードマーク。
著書
- 『「交渉上手」は生き上手』講談社、2010年、ISBN 9784062726504