不文憲法

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不文憲法(ふぶんけんぽう、テンプレート:Lang-en)とは、憲法典として制定されていない実質的意味における憲法をいう。不文法のみから成るという意味ではないため、誤解を避けるため、不成典憲法(ふせいてんけんぽう、テンプレート:Lang-en)ともいう。

概要

特に憲法として法典化されていない場合不文憲法として定義される。一般に不文憲法は軟性憲法であり、不文憲法の代表とされるイギリスの憲法は憲法的規律が人身保護法王位継承法議会法などによって成文法化されているので、実質的には憲法改正が一般の法律と同じ手続きで可能である。「イギリスに憲法はない」という表現は、他の近代国家のような成文憲法典を持たない点を強調したに過ぎない。

不文憲法となる要因はいくつかある。

  • 歴史的経緯により国家の方針が決定された場合。
  • 慣習法など複数の法律がその役割を果たしている場合。

不文憲法に分類される国としてイギリスの他、ニュージーランドイスラエルサウジアラビアリビアオマーンバチカンがある。


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