三教(さんきょう)とは、中国において、儒教・仏教・道教の三つの宗教を指して言う用語。
廃仏事件のあった北周の時期より、使われ始める。
廃仏を断行した武帝は、その廃仏断行前から、三教談論を数次にわたって開催して、その優劣を、儒者・僧侶・道士に討議させていた。
この三教談論の慣習は、隋唐にまで受け継がれ、形式化したものではあったが、宮中で行われる風が受け継がれた。
また、北周の廃仏に関与した衛元嵩には、『斉三教論』7巻の著作があったことが、『旧唐書』「経籍志」と『新唐書』「芸文志」の子部・道家類に著録されている。但し、既に散佚しており、その逸文も見られないことから、その内容を知ることは出来ない。
関連項目
参考文献
- 常盤大定著『支那に於ける佛教と儒教道教』(1930年)
- 久保田量遠『支那儒道仏三教史論』(1931年)
外部リンク