ヴァル=ド=マルヌ県
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ヴァル=ド=マルヌ県(Val-de-Marne)は、フランスのイル=ド=フランス地域圏の県である。 パリから見て、南東部の郊外に位置している。県名の由来となったマルヌ川が流れている。
地理
ヴァル=ド=マルヌ県、セーヌ=サン=ドニ県、オー=ド=セーヌ県の3県が、パリの街を取り囲んでいる。 これらの3県はパリの「小さな王冠」《la petite couronne》と呼ばれている。
歴史
ヴァル=ド=マルヌ県は、1964年7月10日の法律及び1965年2月25日デクレの施行によって、1968年1月1日に設置された。旧セーヌ県南東の29コミューン及び旧セーヌ=エ=オワーズ県の18コミューンから構成される。 県庁所在地であるクレテイユは、特別な都市計画である「新クレテイユ」« Nouveau Créteil »計画の恩恵を受けた。
ヴァル=ド=マルヌ県の設置目的は、パリ市を含むセーヌ県及びこれを取り巻くセーヌ=エ=オワーズ県を同時に廃止し、パリ市を独立させた上で、両県にまたがるパリ周辺部を再編して、富裕層と労働者層とを混合し、保守主義政党が県議会を支配する機会をもたらすことにあった。 1970年の地方選挙において、ド・ゴール主義政党が勝利し、フランス共産党に代わって県議会の議長を輩出した。しかし、1976年の地方選挙で形勢が逆転し、同年3月18日には再び共産党から県議会議長が輩出されるようなった。
行政
ヴァル=ド=マルヌは3つの郡、47のコミューンで構成されている。
テンプレート:Colorライ=レ=ローズ郡 | テンプレート:Colorクレテイユ郡 | テンプレート:Colorノジャン=シュル=マルヌ郡 |
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