ルナ18号

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テンプレート:宇宙機 ルナ18号(ロシア語:Луна-18、ラテン文字表記の例:Luna 18)は、1971年9月7日ソビエト連邦によって打ち上げられた月探査機。月に着陸し、月の土壌(月の石)を回収して小型ロケットで地球へ帰還させる計画だったが、着陸に失敗して交信が途絶えた。

概要

詳細な設計についてはルナ計画や同型機のルナ16号を参照。

ルナ18号はE-8-5(Ye-8-5とも)と呼ばれるタイプの月探査機だった。機体は降下モジュールと上昇モジュールの2つのモジュールから構成され、降下モジュールが月への着陸を、上昇モジュールが月の標本を乗せたカプセルの打ち上げを行った。探査機の打ち上げにはプロトンロケットが使用された。

ルナ18号は1971年9月2日バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。探査機は高度193x227kmの地球周回軌道に投入され、さらにプロトンロケット上段の噴射により月へ向かった。そして二回の軌道修正の後、1971年9月7日に高度101kmの月周回円軌道に入った。ルナ18号は月を54周回したのちに9月11日にエンジンを噴射し豊かの海への降下を開始したが、着陸と同時に探査機からの信号が途絶え、ミッションは失敗に終わった。

ソ連が行った同様のサンプルリターン・ミッションとして、ルナ15号16号20号23号24号コスモス300号305号がある。

関連項目

参考文献

テンプレート:ルナ計画