ラリる
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ラリるとは、ろれつがまわらない状態になることを指す日本語の動詞。特に薬物中毒で正常に話せなくなることを指すことが多い。1960年代に「若者言葉」の一種から造語された俗称、俗語である。
もともとは的屋が使う隠語であったともいわれる。語源としてはいくつかの説があり、
- 発音が不鮮明で何をしゃべってもラ行の音に聞こえることから
- 「らり」が馬鹿者を示す隠語で、それを動詞化した
- 「めちゃくちゃ」を意味する言葉「乱離骨灰(らりこっぱい)」を縮めて動詞化した
などが挙げられる。
全学共闘会議の時代に若者言葉としてよく使われた。大衆にも広まったのは1960年代の眠剤(睡眠薬)ブームの頃であり、当時流行っていたハイミナールやノルモレスト、ブロバリン遊びなどで「らりるれろ」がうまく発音できなくなる状態からきているのが由来とされている[1]。現在は眠剤を許可なく提供したり使用したりすることは違法である。
参考文献等
- ↑ http://showa.mainichi.jp/news/1961/11/post-3005.html 睡眠薬遊びが流行(1961年11月12日毎日新聞)