ヤマハ・マジェスティ
マジェスティ(MAJESTY)とは、ヤマハ発動機が製造しているスクータータイプのオートバイであり、シリーズ車種として排気量別に数車種が販売されている。
目次
車種一覧
マジェスティ250・マジェスティC
テンプレート:Infobox オートバイのスペック表 マジェスティ250(4HC系)[1]は1995年に発売された。それまで販売されていたスクーターとは違い、大柄の車体に大容量メットインスペースを確保したモデルであり、発売と共にヒット車となる。
1999年にモデルチェンジされた(5GM系→5SJ系)[1]。このモデルはスタイルの評価も高く、その年の自動二輪車における年間最多販売となる大ヒット車となった。
また、この頃からユーザーが自分の好みに合わせて外装を取り替えるカスタムを行うようになったことから、メーカー自ら一般車両の外装を変更したカスタム仕様のマジェスティCが発売され、2007年の排出ガス規制適用まで生産され続けた。
2007年5月31日にフルモデルチェンジが行われた(4D9系)[1]。車体スタイルはヘッドライトを縦目二対にするなど大幅に手が加えられた。エンジンも自動車排出ガス規制に対応するため、フューエルインジェクション装備のSOHC水冷エンジンを低回転域のトルクを重視したセッティングに改めて搭載したが、新たに装備した電子制御式変速装置(YCC-AT)との組み合わせで走行感の向上を図っている。
2012年2月28日のマイナーチェンジではフロント周りが大きく変更され、カウルのデザインがYZF-R1のイメージとなり、メーターおよびライトなどの灯火類も変更されている。 テンプレート:-
グランドマジェスティ・グランドマジェスティ400
グランドマジェスティ(250cc)は2004年に発売された。元は欧州仕様車のマジェスティ400であるが、国内では250ccクラスのほうが人気であることから、マジェスティよりパワーを上げた250ccのDOHC水冷エンジンを搭載し、全体的に性能や機能などを向上させている。
その後日本でも400cc版の発売を望む声が高まった事と、二輪オートマチック限定免許制度の開始で400ccのスクーターが教習車として用いられることから、2005年に欧州仕様車を日本向けにアレンジしたグランドマジェスティ400が発売され、教習車仕様も後に発売された。
なお250ccモデルは2007年に生産終了となったが、400ccモデルは2008年のマイナーチェンジで自動車排出ガス規制に対応させ、2009年6月10日にはフロント部分などの車体デザインを変更したマイナーチェンジが行われた。
マジェスティ125・マジェスティ150・マジェスティ180
マジェスティ125には台湾製造車と欧州仕様車の2種類がある。開発は、台湾車の車体とエンジンは、日本の本社が行い、欧州車の車体は、イタリアのヤマハ欧州R&Dセンターで開発が行われた。動力性能の違いは、台湾車がスタートダッシュに重点を置いた仕様になっており、欧州車が高速型に設定されている。
欧州車は排気量を上げた150ccと180ccも製造され、エンジンはイタリア、モトーリ・ミナレリ社製で車体はYMES(ヤマハスペイン工場)で生産されている。欧州車の初期型のリヤブレーキはドラムであったが、後にディスクブレーキに改良された。なお欧州車の150ccと180ccは、2006年モデルをもって生産を終了し、125ccも現在は販売が終了している。
台湾車は台湾山葉機車工業が製造を行い、当初キャブレター仕様で製造されていたが、後に現地の排気ガス(第4期)規制対応のため、始動性能が向上したフューエルインジェクション(FI)仕様での製造が行われるようになった。排気量の割には大柄なボディが特徴で、一見すると125ccクラスには見えないほどの車格を持っている。台湾車は2008年7月にラインアップから外されたが、これは現地の新しい排気ガス(第5期)規制が2009年1月より実施されたことや、主な輸出先の日本でも2008年9月から125ccクラスの自動車排出ガス規制が強化され輸入販売が難しくなったことが重なったためである。
なお台湾車は性能の良さと車格と外装の高級感の割に価格が手頃なことから、日本への並行輸入が盛んに行われ「コマジェ」の通称がつけられるほど、日本メーカーにおける日本国外生産車の存在を国内に広めたモデルとなり、この人気の高さから日本での正規販売を求める声は大きかったが、平成13年騒音規制における原付二種クラスの厳しい新車加速騒音規制値をクリアできず実現に至らなかった。
マジェスティS
テンプレート:Infobox オートバイのスペック表 マジェスティSは2013年10月30日に発売された。この車両は台湾山葉機車工業が現地で製造している SMAX を日本仕様として正規輸入する形での発売となる。
車体は全面新設計で、かつての125より若干小さくなり足元はフラットボードに変更されたが、リアにはモノクロスサスペンションを装備した。ホイールは前後ともディスクブレーキ装備の13インチとなっている。
なおエンジンは新開発の155ccで出力11kWのものを搭載しているが、車両重量が145kgであることから、ECE R41-04(日本の平成26年騒音規制にあたる)においてClass2(原付二種クラス相当)の規制値が適用される。
2014年6月には欧州仕様も発表された。欧州仕様車はエンジンのボアを52mmに縮めて排気量を125ccとし、前面風防を透明なものに変更している。 テンプレート:-