ヤマネ科

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ヤマネ科(-か、Gliridae<MyoxidaeやMuscardinidaeとする説もあり>)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネズミ目(齧歯目)に属する科。

分布

アフリカ大陸ユーラシア大陸西部、日本

形態

前肢の指は4本、後肢の趾は5本。指には鉤状の爪が生える。一部の種では尾が切れやすい構造になっており、外敵に襲われた時に尾を自切して逃げる。

盲腸がない。

分類

ファイル:Dormouse.jpeg
ルイス・キャロル著の『不思議の国のアリス』にもヤマネが登場する(原語 dormouse は、しばしば「眠りネズミ」と訳される)。

分類学説により、Gliridae、Myoxidae、Muscardinidae の3通りの学術分類名がある。

起源は4000-6000万年前(始新世前期)に遡ると考えられている。

モリヤマネ属 Dryomys

メガネヤマネ属 Eliomys

ヤマネ属 Glirulus

オオヤマネ属 Glis

アフリカヤマネ属 Graphiurus

ヨーロッパヤマネ属 Muscardinus

ホソオヤマネ属 Myomimus

サバクヤマネ属 Selevinia

生態

多くの種は樹上棲。樹上や樹洞などに木の葉や苔などを集めた球状の巣を作る。冬季には蓄積した脂肪を使い、巣や地中などで冬眠する。

食性は雑食で、昆虫節足動物、鳥類の果実などを食べる。

繁殖形態は胎生で、巣で1回に平均4頭の幼獣を産む。

人間との関係

古代ローマでは、オオヤマネを専用の壺の中で飼育して太らせてから焼いて食用とした。

ルイス・キャロル不思議の国のアリス』にもヤマネが登場する(原語 dormouse は、しばしば「眠りネズミ」と訳される)。

関連項目

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参考文献