ヤウンデ
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ヤウンデ(Yaoundé)はカメルーンの首都[1]。中央州の州都。政治・行政の中心地。
地理
カメルーン中南部に位置する[1]。人口2,440,000人(2012年)で、ドゥアラにつぐカメルーン第2の規模を持つ都市である。標高700mを越える高原にあり、赤道近くとはいえ涼しく、また湿気が少なく過ごしやすい、いくつもの丘に囲まれた町である。商業上の首都と言えるドゥアラは西に279kmにあたる[1]。1992年にヤウンデ新空港が開港した。
歴史
19世紀の終わり、1888年にドイツ人によって象牙貿易の拠点として建設された。第一次世界大戦中はベルギー軍に占領された。1922年年以降は第二次世界大戦中をのぞきフランス領カメルーンの首都となり、1960年の独立に伴ってそのままカメルーンの首都となって現在に至る。
産業
主な産業は煙草製造、石鹸などの日用品製造、陶器ならびにガラス製造、木材加工である。ヤウンデはコーヒー、カカオ、コプラ、サトウキビ、ゴムなどのプランテーションの中心地であり、カメルーン内陸部における物資の集散地である[1]。
教育
ヤウンデには1962年創立のヤウンデ大学がある。ヤウンデ大学は1993年にヤウンデ第一大学とヤウンデ第二大学に分割された。