メチルオレンジ
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テンプレート:Chembox メチルオレンジ(Methyl orange)は、滴定においてよく使われるpH指示薬である。
メチルオレンジは酸性の半ばで非常にはっきりと色が変化するため、酸の滴定に良く使われる。万能指示薬と違い、色々な色に変化するわけではない。通常は黄色から赤色にかけて変色し、変色の終点ははっきりしている。
色の変化
溶液が酸性から中性になるにつれ、メチルオレンジは赤からオレンジ、さらに黄色へと変化する。
なお、色の変化が見られるのは全て酸性条件下においてである。
酸性では赤色、アルカリ性では黄色である。メチルオレンジの[[酸解離定数|テンプレート:PKa]]は25テンプレート:℃の水で3.47である[1]。
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他の指標
メチルオレンジとキシレンシアノールの混合溶液は、アルカリ性に変化するにつれて灰色から緑へと変色する。
合成
スルファニル酸を炭酸ナトリウムで中和させながら塩酸と亜硝酸ナトリウムでジアゾ化し、塩化ベンゼンスルホン酸ジアゾニウムを得る。これをN'N-ジメチルアニリンとカップリングさせ、これを水酸化ナトリウムでナトリウム塩にしたあと、塩化ナトリウムで沈殿させてメチルオレンジの固体を得る[2]。
安全性
メシルオレンジには変異原となりうる性質がある[3]ので、直接の接触は避けるべきである。
脚注
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ メチルオレンジの合成 - 愛知県教育委員会
- ↑ MSDS from ScienceLab.com, Inc. Retrieved 2011-09-24