メキシコグランプリ
テンプレート:Infobox F1 race メキシコグランプリ(メキシコGP, Mexican Grand Prix)は、1963年から1970年と1986年から1992年、2015年からメキシコ合衆国の首都、メキシコシティ近郊のエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されるF1のレース。
概要
高地
サーキットが2300メートルを超える高地にあるため空気が薄く、NAエンジンの場合エンジン出力が15%程度落ち、更にマシンの空力効果も落ちるためにチーム力が試されるサーキットであった。そのため、ターボとNAエンジンの混走期には、ターボエンジンにとって有利なサーキットであった。1992年のレース後に観客がコースになだれ込む事件が起き、安全上の観点から問題視された上、主催者の資金不足もあり中止された。
ホンダ初優勝の地
1965年のメキシコGPではホンダRA272改をドライブしたリッチー・ギンサーが初勝利。これは後年隆盛を誇ったタイヤメーカーのグッドイヤーとホンダにとっても初勝利となり、記念すべきものとなった。当時のチーム力では優勝どころか入賞すらままならない状態であったが、当GPより監督に復帰した中村良夫が戦闘機エンジンの設計・開発経験者であったことから、ガソリン混合比など低気圧環境下でのエンジンセッティングにおいて有利であったことが、優勝を獲得できた要因であった。そのアドバンテージは 、レース終了後にギンサーが「終始マシンをセーブしていた」とコメントを残すほど大きなものであった。
復活へ
カンクンにヘルマン・ティルケ設計のサーキットを新設し、2007年から再びグランプリを開催する計画が持ち上がったが、一旦立ち消えとなったものの、2011年8月にカルロス・スリム・ドミット氏が近い将来メキシコグランプリ開催に向けて動き出していることを明らかにした。そして2014年シーズンより22年ぶりにメキシコシティで復活開催されることになったが、サーキットの改修工事が間に合わないため2015年シーズンに延期となった。
過去の結果と開催サーキット
年 | 決勝日 | ラウンド | サーキット | 勝者 | 所属チーム | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1963 | 11月3日 | 9 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon ジム・クラーク | ロータス | 詳細 |
1964 | 10月25日 | 10 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon ダン・ガーニー | ブラバム | 詳細 |
1965 | 10月24日 | 10 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon リッチー・ギンサー | ホンダ | 詳細 |
1966 | 10月23日 | 9 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon ジョン・サーティース | クーパー | 詳細 |
1967 | 10月22日 | 11 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon ジム・クラーク | ロータス | 詳細 |
1968 | 11月3日 | 12 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon グラハム・ヒル | ロータス | 詳細 |
1969 | 10月19日 | 11 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon デニス・ハルム | マクラーレン | 詳細 |
1970 | 10月25日 | 13 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon ジャッキー・イクス | フェラーリ | 詳細 |
1986 | 10月12日 | 15 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon ゲルハルト・ベルガー | ベネトン | 詳細 |
1987 | 10月18日 | 14 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon ナイジェル・マンセル | ウィリアムズ | 詳細 |
1988 | 5月29日 | 4 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon アラン・プロスト | マクラーレン | 詳細 |
1989 | 5月28日 | 4 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon アイルトン・セナ | マクラーレン | 詳細 |
1990 | 6月24日 | 6 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon アラン・プロスト | フェラーリ | 詳細 |
1991 | 6月16日 | 6 | メキシコシティ | テンプレート:Flagicon リカルド・パトレーゼ | ウィリアムズ | 詳細 |
1992 | 3月22日 | 2 | メキシコシティ | テンプレート:Flagiconナイジェル・マンセル | ウィリアムズ | 詳細 |
2015 | 未定 | 未定 | メキシコシティ | 詳細 |
関連項目
外部リンク
- フォーミュラ1公式ウェブサイト(英語のみ)