パスカル
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テンプレート:Infobox パスカル (pascal,Pa) は、国際単位系 (SI) の圧力・応力の単位である。その名前は、圧力に関する「パスカルの原理」に名を残すブレーズ・パスカルに因む。
1パスカルは、1平方メートル (m2) の面積につき1ニュートン (N) の力が作用する圧力または応力と定義されている。
概説
他の単位との換算は以下のようになる。
- 1 ミリバール (mbar) = 100 Pa = 1 ヘクトパスカル (hPa)
- 1 バール (bar) = 100 000 Pa
= 100 キロパスカル (kPa) = 0.1 メガパスカル (MPa)
≈ 0.987 気圧(標準大気圧) (atm)
≈ 約1 標準気圧 (atm) - 1 標準気圧 (atm)
= 1.01325 bar = 1013.25 mbar
= 1 013.25 hPa = 101 325 Pa = 101.325 kPa = 0.101325 MPa - 1 標準気圧 = 約29.92 inches
(航空機の高度計 (Altimeter) は一般にこれを基準として、気圧の変化に合わせて、海面上からの高度 (MSL (mean sea level)) を計器に反映させるために高度計を調整する (Altimeter setting)。) - 1 トル(水銀柱ミリメートル)(mmHg) = 正確に 101 325/760 Pa (計量法体系による)≈ 約133.3224 Pa
- 1 水銀柱インチ (inch Hg) = 正確に 3386.39 Pa (計量法体系による)
- 1 工学気圧 = 1重量キログラム毎平方センチメートル (kgf/cm2) = 98 066.5 Pa = 98.0665 kPa
気象学(天気予報や天気図など)では、世界中で長い間にわたって気圧をミリバールで測定していた。SIが導入された後も、慣習的な圧力の数値がそのまま使われることが希望された。そのため気象学では、今日ではミリバールと同じ値になるヘクトパスカル (hPa) を使用している。日本においては、1992年12月1日からミリバールがヘクトパスカルに置き換えられた。
他の分野では1気圧程度の圧力ならば、キロパスカル (kPa) が使用されている。日本では1999年10月以降、パスカルへの移行が行われた。工学的には今まで使われていた 1 kgf/cm2 = 98.0665kPa で換算しているが、自動車のタイヤの空気圧など一般向けには、1 kgf/cm2 = 100 kPa で換算している場合が多い。
なお、旧ソ連で使用されていたメートル・トン・秒単位系において使用されていた圧力の単位ピエーズは、1キロパスカルに等しい。
関連項目
パスカル(SI単位) | バール | 工学気圧 | 気圧 | トル | psi | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 Pa | ≡ 1 N/m² | = 10-5 bar | ≈ 10.2×10-6 at | ≈ 9.87×10-6 atm | ≈ 7.5×10-3 Torr | ≈ 145×10-6 psi |
1 bar | = 100 000 Pa | ≡ 106 dyn/cm² | ≈ 1.02 at | ≈ 0.987 atm | ≈ 750 Torr | ≈ 14.504 psi |
1 at | = 98 066.5 Pa | = 0.980665 bar | ≡ 1 kgf/cm² | ≈ 0.968 atm | ≈ 736 Torr | ≈ 14.223 psi |
1 atm | = 101325 Pa | = 1.01325 bar | ≈ 1.033 at | ≡ p0 | = 760 Torr | ≈ 14.696 psi |
1 Torr | ≈ 133.322 Pa | ≈ 1.333×10-3 bar | ≈ 1.360×10-3 at | ≈ 1.316×10-3 atm | ≡ 1 mmHg | ≈ 19.337×10-3 psi |
1 psi | ≈ 6894.757 Pa | ≈ 68.948×10-3 bar | ≈ 70.307×10-3 at | ≈ 68.046×10-3 atm | ≈ 51.7149 Torr | ≡ 1 lbf/in² |