マイ・ボディガード
テンプレート:Infobox Film 『マイ・ボディガード』(原題:Man on Fire)は、2004年のアメリカ映画。トニー・スコット監督、ブライアン・ヘルゲランド脚本。A・J・クィネルの『燃える男』が原作。デンゼル・ワシントンはこの映画で、『クリムゾン・タイド』に続いて再びトニー・スコット監督とタッグを組んだ。
全米では初登場一位、五日間で2279万ドルの興行収入を上げるヒットを記録した。 マット・ディロン、ジェニファー・ビールスらが出演した同じ邦題の映画もある。
ストーリー
政情の不安定なメキシコでは、誘拐は立派なビジネスとして成立していた。裕福な家族はそんな不法ビジネスのターゲットにされており、ボディーガードを雇うことがメキシコでは常識であり誘拐保険に加入するための条件だった。会社を経営しているサミュエル・ラモスは誘拐保険更新のためにその場しのぎで新しいボディーガードを雇わなければならなかった。
雇われることになったのは、かつて米軍の対テロ暗殺部隊に所属していたが、現在はアルコール中毒で給料が安かったジョン・W・クリーシー(デンゼル・ワシントン)。クリーシーの友人レイバーン(クリストファー・ウォーケン)は、アルコール中毒だった彼のためにサミュエル・ラモスの9歳の娘ピタ(ダコタ・ファニング)のボディーガードの仕事を紹介した。
元軍人のクリーシーは少女のボディーガードにまったく興味を示さなかった。最初はピタに「俺は君の友達じゃない」と冷たくあしらったりもしたが、次第に彼女に対し父親のような感情が芽生え、水泳や勉強を教え、家庭教師的な役割も果たすようになった。
そんなある日、ピアノ教室へ通っているピタの帰りを待っていたクリーシーの前に不審な車が通りかかる。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ジョン・W・クリーシー | デンゼル・ワシントン | 大塚明夫 |
ピタ・ラモス | ダコタ・ファニング | こおろぎさとみ |
ポール・レイバーン | クリストファー・ウォーケン | 有本欽隆 |
ミゲル・マンサーノ | ジャンカルロ・ジャンニーニ | 麦人 |
リサ・ラモス | ラダ・ミッチェル | 本田貴子 |
サムエル・ラモス | マーク・アンソニー | 咲野俊介 |
マリアナ・ゲレロ | レイチェル・ティコティン | 野沢由香里 |
ジョーダン・カルフス | ミッキー・ローク | 安原義人 |
原作
- A・J・クィネル『燃える男』(新潮文庫)、1994年12月、ISBN 410220508X、集英社文庫: 1984年7月、ISBN 4087601005 / 2004年4月、ISBN 408760375X
- 原作: A. J. Quinnell, Man on Fire, September 1980, ISBN 0688037437
原作『燃える男』との相違点
- 原作はイタリアが、映画版ではメキシコがそれぞれ舞台となっている。この変更に伴い、原作の少女を誘拐する組織は、シチリア・マフィアから、メキシコの誘拐ビジネス組織に置き換えられている。
- 原作でのクリーシーは白人であると思わせる描写がある。
- 原作でのクリーシーはアメリカ海兵隊出身で、フランス外人部隊を経て傭兵になり、ベトナム、アルジェリア、ローデシアなどで戦った。
- 映画版では原作の中盤にあたるマルタ共和国ゴゾ島での描写がそっくり割愛されている。
- 原作の少女の名前はピンタ、映画版はピタ。
- 映画版では弁護士のジョーダン(原作ではマンスッティという名前)はピタの父親に口封じで殺害されたが原作ではクリーシーが仕掛けた爆薬で殺害されている。
- 映画版ではクリーシーは誘拐されたピタを重傷を負った体に鞭打って奔走し、最終的にピタの無事と引き換えに自分は息絶えるというストーリーだが、原作では、クリーシーは誘拐された際に負った傷で昏睡中に誘拐犯らのミスでピンタは死亡(物語中盤)。その後、傷を癒し、復讐鬼と化したクリーシーが誘拐にかかわった人間、組織を次々と抹殺していくというストーリーである。
- 原作ではクリーシーは生き延びており、その後の活躍を描いた続編が出版されている。
備考
小説『燃える男』は、1987年にスコット・グレン主演「Man on Fire (1987)」で初めて映画化されており、本作は2度目の映画化となる。こちらは原作にほぼ忠実な内容となっているが、日本では未公開であり、2013年現在も国内のメディアでは発売されていない。
外部リンク
- Movie Review Query Engine: Man on Fire (2004)
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