ペリリュー州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:パラオの州 ペリリュー州(ペリリューしゅう)はパラオ共和国の16有る州の一つ。パラオ諸島の中でコロール島の南西、アンガウル島の北東に位置する。中心地はペリリュー島。
概要
ペリリュー州の2005年時の人口は700人で[1]、これはパラオの州人口としては三番目に大きい数字である。島住人の殆どはペリリュー島北部沿岸にある州都のKloulklubedon村に住んでいる。その他ではペリリュー島北東のカープ島(Ngercheu)に住民が居住する。同州はパラオ電力公社によって電力が供給されている[2]。
ペリリュー州の島は太平洋戦争中にペリリューの戦いの舞台ともなった。日米の部隊が海岸線で戦闘を行い日本軍は玉砕し、アメリカ軍も多くの死傷者を出した。島内の遺骨や戦闘による遺棄物に触れたり、持ち出したりすることは禁止されている。平成23年度にはパラオ政府・ペリリュー州政府との協力の下、日本の厚生労働省によって遺骨収集が行われている[3]。
交通
パラオの本島であるバベルダオブ島からペリリュー島へはボート(定期船およびチャーター)、飛行機(チャーター)でアクセスが可能である。ペリリュー飛行場が米軍や一般飛行機のために使われている。ペリリュー島北部には北港が存在する。北港は水深が浅く大型船には不向きで、利用の増加と共に混雑度が増加していたため、日本の外務省はペリリュー島北部にある港湾の整備のために無償資金協力を行っている[4]。
観光
周辺がダイビングスポットやフィッシングで有名なほか、第二次世界大戦の戦跡が観光名所となっている。ダイビングやフィッシングは許可が必要となる。2003年にはパラオ国会によってカジノが合法化された。