ブルドックソース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(ブルドッグソースから転送)
ブルドックソース株式会社(テンプレート:Lang-en)は、東京都中央区に本社を置く調味料メーカーである。
英語表記はBULL-DOGであるが、社名はブルドッグではなくブルドックが正しい。これは創業者が命名時に濁音が続く語感を避けるため、あえて使い分けたもの[1]。
概要
本社は、東京都中央区日本橋兜町。工場は埼玉県川口市(旧鳩ヶ谷市域)と群馬県館林市に所在する。
ソースの製造販売をしており、とんかつ・お好み焼き・ソース焼きそばなどに利用されるウスターソースや濃縮ソースをはじめ、ドレッシング(和風ソース)等の用途別ソース類の他、和風スパゲティー素材「まぜりゃんせ」シリーズや発芽玄米なども取り扱っている。
「ブルドックソース」の「ブルドック」は、1900年頃の日本でブルドッグがペットとして流行しており「ブルドッグのように可愛がってもらいたい」との意味から採用された。
沿革
- 1902年 - 小島仲三郎が食品卸の「三澤屋商店」として創業。
- 1905年 - ソースの製造販売を開始。販売当初は「二幸ソース」というプライベートブランドを製造していたが、大正時代にはソースと同じイギリス発祥であり、当時日本国内でブームとなっていたブルドッグをブランドマークに冠し、自社ブランド製品を製造販売した。
- 1949年 - ブルドックソースの名前を商標登録。
- 1926年 - 社名をブランドマーク(CIロゴ)であるブルドッグ犬から取った「ブルドツクソース食品株式会社」として会社法人を設立。
- 1940年 - ブルドツク食品株式会社に商号を変更。
- 1944年3月 - 太平洋戦争に伴って外来語の使用が禁止されたため、三澤工業株式会社に商号を変更
- 1945年12月 - ブルドツク食品株式会社に商号を再変更。
- 1949年 - ボーアソース(現在のとんかつソース)を発売。(※ボーアとは「柔らかい」という意味)
- 1962年 - ブルドックソース株式会社に商号を変更。
- 1966年 - 中濃ソースを発売。
- 1969年 - 容器をそれまでのガラス瓶からポリ塩化ビニルの容器へ変更。
- 1973年 - 東京証券取引所2部上場。
- 2005年11月 - 子会社を通じて会社更生法により経営再建中のイカリソースの営業権を譲り受けた。なお、その背景には、知名度、シェア共に低い関西地方への販路、市場拡大がある[2]。
- 2007年 - スティール・パートナーズが株式公開買い付けの実施を発表したが、経営陣は反対。6月の株主総会において経営陣が提案した買収防衛策が導入され、実行された(ブルドックソース事件)。
- 2009年7月 - 中国に現地法人として富留得客(北京)商貿有限公司を設立。
広告宣伝
提供番組(過去)
CMキャラクター(過去のものを含む)
- 桑原和男
- 松本伊代(かつて和風パスタソース『まぜりゃんせ』のCMイメージキャラクターに起用されていた)
- バカボンのママ(アニメ『天才バカボン』のキャラクターで『東京のお好みソース』のCMイメージキャラクターに起用されていた。この『東京のお好みソース』のCMソングを歌っていたのは中森明菜)
製品ギャラリー
- Worcester sauce by jjsawrey in a little Tokyo market, Los Angeles.jpg
- Tonkatsu sauce by arthit.jpg
とんかつソース