ブラジルボク
テンプレート:生物分類表 テンプレート:Commons&cat テンプレート:Sister ブラジルボク(伯剌西爾木、学名Caesalpinia echinata)はマメ科ジャケツイバラ亜科[1]の常緑高木。別名をフェルナンブコ、ペルナンブコ、パウ・ブラジル。以前は染料に用いられた。材が硬いため、現在もヴァイオリンの弓材として用いられる。原産地は南アメリカブラジル東部。1540年にポルトガル人によってはじめて報告された。
ブラジルの名は「赤い木」の意味で、ヨーロッパで染料として用いられたインド原産のスオウのポルトガル名による。外見と用途が似ていたため、ポルトガル人によって本種もブラジルと呼ばれるようになった。ブラジルの国号は本種に由来する。
心材から紅色色素(ブラジリン)が得られる。これを染料として用いた。かつてはブラジルの主産品であったが、化学染料の登場によって廃れた。しかし18世紀にフランスのフランソワ・トゥルテがこの心材が持つ振動減衰性の低さに着目し、弦楽器の弓に最良の材料であるとして採用すると、その後も需要は高止まりした。ペルナンブコ(フェルナンブコ)とは弦楽器業界におけるブラジルボクの心材の通称である。
ブラジルボクは過度の伐採により絶滅の恐れがあるため、IUCNに絶滅危惧種として登録されている。また2007年6月にハーグで開かれたワシントン条約締約国会議においてブラジルボクは同条約附属書IIに記載されることになった。
代替材料として様々な試みが行われてきたが[2]、同じブラジル産の熱帯雨林材であるマサランデュバ (Manilkara bidentata, Balatá[3])などの他、最近では繊維強化プラスチック(FRP)、カーボンファイバー、グラスファイバーなど人工繊維製弓の改良も進んでいる。
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花
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葉
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突起のある幹
参考文献
- ↑ クロンキスト体系ではジャケツイバラ科とする。
- ↑ Materials for Violin Bows - What are the Alternatives for Pernambuco? - マックスプランク研究所の研究発表
- ↑ これを弦楽器業界ではブラジルウッドとも称するが、近縁関係にないビワモドキ亜網カキノキ目アカテツ科のマサランデュバを、ブラジルウッドと称するのはかなり問題がある。