フリジア語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox Language

ファイル:Bilingual signs German-Frisian, police station Husum, Germany 0892.JPG
Bilingual sign in German and North Frisian, respectively, in Husum, Germany

フリジア語Frysk東フリジア語: Fräiske、テンプレート:Lang-enテンプレート:Lang-nlテンプレート:Lang-de)は、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派西ゲルマン語群テンプレート:仮リンクに属するフリースラント固有の言語である。フリース語フリスク語フリースラント語フリースランド語 とも呼ばれる。フリースラントは、オランダフリースラント州周辺およびドイツ北海沿岸にまたがる。

概要

英語と共にテンプレート:仮リンクに属す言語だとされるが、英語とフリジア語の意思疎通は不可能である。現在使われている言語の中では、英語と共通点を持ち、最も英語に近い言語とされる。単語には古英語アングロサクソン人の言語古フリジア語の面影が強く残っているとされる。

言語学的にはオランダ語や低ザクセン語等の低地ドイツ語とは系統が異なるにもかかわらず、長年にわたる接触と交流のために外見上はオランダ語や低地ドイツ語に似てきており[1]、オランダ語の方言のひとつと見なされることも多く、オランダ語・フリジア語が互いに意思疎通が可能だとされている。名前が紛らわしいが、オランダ語の西フリースラント方言や、低地ドイツ語の東フリースラント方言とは別の言語である。

時代区分

近隣のゲルマン語派に合わせて次のように区分する例がある[1]

  • 古フリジア語 - 13世紀〜1550年頃
  • 中フリジア語 - 1550年頃〜1800年頃
  • 新フリジア語 - 1800年頃〜

下位分類

フリジア語は、以下の3つの言語(または方言)に分類される。西フリジア語の話者が最も多く、フリジア語といえば西フリジア語のことを示す場合もあるので注意が必要である。

文献・書籍

  • 児玉仁士・著 『フリジア語文法―オランダのもう一つの言語』 〈大学書林〉 1992年10月発行 ISBN 4475018056
  • 同上 『フリジア語辞典』 〈大学書林〉 2004年5月発行 ISBN 4475001536
  • 町田健・監修、清水誠・著(同時収録) 『ニューエクスプレス・スペシャル ヨーロッパのおもしろ言語』 〈白水社〉 2010年7月20日第1刷発行 ISBN 978-4-560-08540-0

脚注

  1. 1.0 1.1 亀井孝河野六郎千野栄一編著、『言語学大辞典セレクション・ヨーロッパの言語』三省堂、1998年、400頁。ISBN 4-475-01805-6

関連項目

外部リンク