フランチェスコ・ロージ
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テンプレート:ActorActress フランチェスコ・ロージ(テンプレート:Lang-it-short、1922年11月15日 - )は、イタリアの映画監督・脚本家である。
略歴
ナポリに生まれ、ナポリ大学で法律を学んだが、映画監督を志し、1948年ルキノ・ヴィスコンティの下に助手として弟子入りする。カモッラのボスのエピソードに基づいた1958年の『The Challenge or La sfida』で知られるようになる。
崩壊した戦後のイタリアを扱った1962年の『シシリーの黒い霧』でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞。翌年1963年の『都会を動かす手』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した。
1972年の『黒い砂漠』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを、1979年の『キリストはエボリで止まった』でモスクワ国際映画祭金賞を受賞。世界四大映画祭を制覇した数少ない人物である。
ピエル・パオロ・パゾリーニやタヴィアーニ兄弟、ヴァレリオ・ズルリーニやエットーレ・スコラらと共に、1960・70年代のイタリア映画を代表する存在となる。初中期の作品には強い政治的主張が見られるが、円熟期にはより文学的な表現に近づいていった。
2008年の第58回ベルリン国際映画祭では彼の功績を讃えて13作品が特別上映され、金熊名誉賞が授与された。2012年にはヴェネツィア国際映画祭で栄誉金獅子賞が授与された。
主な監督作品
- シシリーの黒い霧 Salvatore Giuliano (1962)
- 都会を動かす手 Le mani sulla città (1963)
- 真実の瞬間 Il Momento della verità (1965)
- イタリヤ式奇跡 C'era una volta... (1967)
- 黒い砂漠 Il Caso Mattei (1972)
- コーザ・ノストラ Lucky Luciano (1973)
- ローマに散る Cadaveri eccellenti (1976)
- キリストはエボリで止まった Cristo si è fermato a Eboli (1979)
- カルメン Carmen (1984)
- 予告された殺人の記録 Cronaca di una morte annunciata (1987)
- パレルモ Dimenticare Palermo (1990)
- 遙かなる帰郷 La Tregua (1997)
外部リンク
テンプレート:ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞) 1956-1979 テンプレート:Film-director-stub