ビュッシュ・ド・ノエル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビュッシュ・ド・ノエル (テンプレート:Lang-fr-short) はケーキの一種。ブッシュ・ド・ノエルとも。
概要
フランス語でノエルが「クリスマス」、ビュッシュは「木、丸太」で「クリスマスの薪」の意。その名の通り薪(または木の切り株)の形をしている。基本的にクリスマスケーキとして食べられる。他のケーキ同様に洋菓子店で売られるが、一部出来合いの材料を使うことで、家庭でも比較的簡単に作ることができる。
輪切りにしていない長いままのロールケーキの表面をココアクリーム(ココアで茶色く着色したバタークリーム)で覆い、そこにフォークでひっかくようにして波型の筋をつけて、樹皮をかたどる。さらに枝を模したチョコレートや、雪を模したホイップクリームや粉砂糖でデコレーションして作られる。
なぜ薪の形なのかについては幾つかの説があるが、一つには「キリストの誕生を祝い、暖炉で夜通し薪を燃やした」ことに由来するとも言われる。ただしクリスマスがキリスト教以前の冬至祭を起源とするのと同様、もともと北欧の古い宗教的慣習から続くものとの説も存在する。