パーティシペーション

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パーティシペーションparticipation)とは、日本放送局において番組中に番組提供の広告主以外のCMを放送することを指す。スポットCMの一種である。

解説

タイムCMと異なり、番組制作費を負担する必要がなく、セールス料金が比較的安価である。この場合、番組枠では提供クレジットを入れず、CMを放送する。複数の企業がランダムに流れるものもあれば、タイムCMと共存して流れるものもある。後者はタイムCMを1社流した後に複数の企業がランダムに流れるものもあれば、タイムCMと紛れて1社だけ流れるものもある。中には、時間帯を限定して特定の広告主のCMを放送するものもある(いわゆる「固定取り」)。番組表などでは、語源「participation」から「PT」、もしくは「各社」と表記される場合が多い。

その他には、通常「番組提供」という形でタイムCM枠を購入している企業が、自社の都合(商品や企業について不祥事などがあった場合[1])などで一時的に番組提供を取りやめる場合のCM枠もPT枠扱いとなる。この場合、その企業がCMは流すものの、番組提供扱いにはしないというケースと、完全にCMを自粛して、他社もしくはACジャパンのCMなどで枠を埋めるケースがある。

なお、金融機関の個別企業(銀行信用金庫信用組合)では1991年1月からCMが解禁されたが、民放テレビでは当初は自主規制として1993年3月まで提供表示を自粛するパーティシペーション扱いとしていた(先に1990年6月に解禁されたラジオでは提供アナウンスを当初から解禁している)。[2]

主に行われている時間

  • テレビの場合は、時間別スポットランクが「C」の時間帯(早朝や平前日の深夜0時以降・休前日の深夜1時以降、昼のワイドショーのCM枠など)に多い。
  • ラジオの場合は、番組と番組の間を中心に放送される[3]。県域放送でも、帯番組中でスポンサーが付いていない枠は全てPT。
  • BSデジタル放送局民放系)やCS放送局は、全国一斉に同一のCMしか放送できないことからスポンサーが少ないため、それをカバーするようにインフォマーシャル形式のCMがよく放送される。このようなCMもこの扱いに含まれる場合がある。

※このほか、一部地域のテレビ局では通常は同時ネットされるレギュラー番組がプロ野球中継などの差し替えのために、時差ネット放送に変更される場合でもパーティシペーションとなるケースがある[4]。これは当該時間帯のネットスポンサーがプロ野球中継に組み込まれるため、その代替措置として行われる。

脚注

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  1. 近日中で著名人等の訃報や不祥事があった場合も同様の措置を採ることがある。詳細は各項を参照。
  2. 金融広告30年史 第10回・規制緩和で銀行のテレビCMが解禁(株)エディット
  3. TOKYO FMの月 - 木曜22:00 - 23:55枠(現在は「SCHOOL OF LOCK!」)が代表例。
  4. 報道特別番組などで通常の番組が時間変更された場合にも同様のケースがみられる。