パトリス・ルコント
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テンプレート:ActorActress パトリス・ルコント(Patrice Leconte, 1947年11月12日 - )は、フランス・パリ出身の映画監督・脚本家である。
略歴
IDHEC(フランスの高等映画学院)で映画監督になる勉強をしたが、卒業後にバンド・デシネの漫画家またイラストレーターとして漫画雑誌社で働く。1975年に初めての長編映画を製作した。以来、コメディ、ドラマ、ラブストーリー、アクションまで幅広いジャンルの映画を製作している。
『リディキュール』で第22回(1996年度)セザール賞作品賞と監督賞を受賞している。また、セザール賞では『タンデム』で作品・監督・脚本賞に、『仕立て屋の恋』で作品・監督賞に、『髪結いの亭主』で作品・監督・脚本賞に、『橋の上の娘』で監督賞にノミネートされた。
これまで、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に『仕立て屋の恋』『リディキュール』が、ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に『フェリックスとローラ』『親密すぎるうちあけ話』が、ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で『列車に乗った男』が上映された。『列車に乗った男』は観客賞を受賞した。
監督した作品でカメラオペレーターとして自らカメラを回すことも多い。
主な監督作品
- タンデム Tandem (1987)
- 仕立て屋の恋 Monsieur Hire (1989)
- 髪結いの亭主 Le Mari de la coiffeuse (1990)
- タンゴ Tango (1993)
- イヴォンヌの香り Le Parfum d'Yvonne (1994)
- ラ・シオタ駅 1996年 La Ciotat 1996/Patrice Leconte (1995)
- リディキュール Ridicule (1996)
- パトリス・ルコントの大喝采 Les Grands ducs (1996)
- ハーフ・ア・チャンス Une chance sur deux (1998)
- 橋の上の娘 La Fille sur le pont (1999)
- サン・ピエールの生命(いのち) La Veuve de Saint-Pierre (2000)
- 映画祭題・DVD題「サン・ピエールの未亡人」
- フェリックスとローラ Félix et Lola (2001)
- 歓楽通り Rue des plaisirs (2002)
- 列車に乗った男 L'Homme du train (2002)
- 親密すぎるうちあけ話 Confidences trop intimes (2004)
- パトリス・ルコントのドゴラ Dogora - Ouvrons les yeux (2004)
- ぼくの大切なともだち Mon meilleur ami (2006)
- スーサイド・ショップ Le Magasin des suicides (2012)
エピソード
- 『ぼくの大切なともだち』の日本公開前の、2008年6月21日の「王様のブランチ」にルコントが出演し、モンマルトルにある事務所内でインタビューが行われた。ルコントの事務所の壁は、絵や映画スターのポスター(ウディ・アレンやグルーチョ・マルクスなど)で満載。また、ウルトラマンのフィギュアも置いてあった。
- 映画祭などで高評価を得る作品を撮る一方、2006年のフランス国内年間興行成績で1位になった Les Bronzés 3 - Amis pour la vie (レ・ブロンゼ/一生の友達)のような娯楽作品も手がけている。なお、この作品は2位の『アイス・エイジ2』の1.5倍以上の興行収入をおさめた。