ハマビシ

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ハマビシ(浜菱、学名Tribulus terrestris)は、南アジアから東欧にかけてみられるハマビシ科多年草である。砂浜に生える海浜植物であるが、乾燥地帯では内陸にも生育する。

日本では東北を除く本州四国九州にかけての温暖な海岸に自生する。全草が棘に覆われており、7~10月頃に黄緑色の小さな5弁花を花茎の先に一つ咲かせる。花のあとには直径1cmぐらいの硬く棘のある菱形の実を付ける。

最近では、海浜の環境破壊により生育数が激減しており、環境庁により絶滅危惧IB類に指定されている。各県のレッドデータブックでも同様の扱いである。

利用

欧米では、体内のテストステロン量を保つ作用があるハーブとして、健康食品などに入れられている。

また、果実を乾燥したものは疾黎子(しつりし)という生薬で、利尿、消炎作用があるとされる。

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