ストロベリーポルノシリーズ

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ストロベリーポルノシリーズとは、1980年代前半に光栄マイコンシステム(現コーエーテクモゲームス)が8ビットパソコン用に発売したアダルトゲームのレーベルである。

『団地妻の誘惑』『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』の2作品がこのレーベルで発売された[1]。この2作品は、それ以前に発売されたアダルトソフト『ナイトライフ』と合わせて光栄アダルト三部作[2]とも呼ばれた。

光栄はこの他にも、エニックスから発売された『ロリータ・シンドローム』の続編にあたる『マイ・ロリータ』をCOMIXブランドから発売している。

その後光栄は株式の店頭公開を目指すこととなったため、企業イメージダウンを恐れた結果アダルトゲーム業界から撤退したテンプレート:要出典。そのため現在では広報が「その話はなかったことに」と語るなど、アダルトゲームを発売した事実は社史上封印されている[3]

ナイトライフ

1982年4月に光栄マイコンシステム(当時)が発売した日本初のアダルトソフト。「ナイトライフ」は株式会社コーエーの登録商標である。いわゆるエロゲーではなく、夜の夫婦生活をサポートするためのユーティリティソフトという位置づけで安全日の計算や最適な体位の算出(「今日の体位」)などの機能があった[4]。いわゆる美少女ゲームの草分け的作品に位置付けられることもある[5] </ref>。このゲームの評価について、長崎大学医学部のある教授が光栄に感謝の手紙を送ったというエピソードがある[6]

団地妻の誘惑

1983年6月発売。PC-8801/FM-7/FM-8/MSX用。定価4,800円。主人公は川崎市新丸子に本社を置く第日本家族計画(株)北千住営業所の歩合制セールスマン。今日中(9時から17時まで)に残り全てのコンドームを売ってしまわないとクビになってしまう。ニュー越谷団地H号館(7階建)に住む奥様や女子大生方にコンドームを販売する傍ら、いつもの下心が…という内容。「アダルトポルノロールプレイングゲーム」というジャンルになっていた。

主人公には各種ステータスが設定されており、精力や男性シンボルの角度などもステータス化されていた。ゲーム開始時にこれらのパラメータをルーレット方式で決定する、『信長の野望』と同様の手法が採用されている[7]。体力か知性が0になる、タイムオーバー、ノルマの達成のいずれかの条件を満たした時にゲームは終了する。ゲーム中に女性キャラクターのヌードシーンは登場しないが、独自性の強いアイデアと自由度の高さから、ゲーム性自体も高く評価されている[7]。プレイごとに主人公のパラメータを変更できる点、エロティシズムとゲーム性が両立された作風のため、長く遊べるロングセラー作品として愛好されていた[7]

オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?

1984年11月発売。ロールプレイングゲームアドベンチャーゲームに分類される[1]。『団地妻の誘惑』『信長の野望』と同じく、主人公のパラメータをルーレットで決定する[1]。プレイヤーはマップ画面上に表示される主人公を操作して移動し、画面に表示されているキャラクターと会話を行って情報を入手する。主人公がマップ中の店に入るとアドベンチャー画面に移行し、コマンドを選択してゲームを進めていくことになる[1]

タイトルの元ネタはフィリップ・K・ディックの長編SF小説アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』である[8]。内容は当時光栄の社長だった襟川陽一曰く「ダッチワイフの反乱をテーマとした社会派作品(笑)」で、目指したところは「大人の艶笑落語」だったという[3]。なお、本作では、襟川はゲーム中に収録されているグラフィックスの制作も手掛けている[8]

脚注

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 『アソコン』2(辰巳出版, 1985年6月)、pp.10-13
  2. 信長の野望三國志蒼き狼と白き牝鹿の3シリーズの通称光栄歴史三部作になぞらえている
  3. 3.0 3.1 BCN This Week 1998年11月9日 vol.768 テンプレート:リンク切れ
  4. 『アソコン』1(辰巳出版, 1985年1月)、p.47
  5. テンプレート:Cite journal
  6. 『光栄ゲーム用語事典』(光栄, 1989年12月)、p.188
  7. 7.0 7.1 7.2 『アソコン』1(辰巳出版, 1985年1月)、pp.14-17
  8. 8.0 8.1 『光栄ゲーム用語事典』(光栄, 1989年12月)、p.72

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